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2007年2月

2007年2月28日 (水)

3.1運動の鎮圧を詳述した宇都宮大将の日記現る

本日の「朝日」朝刊。

「朝日」によれば、朝鮮軍司令官宇都宮太郎大将の日記が見つかったそうだ。3.1独立運動が朝鮮全土に広がる中でおこった1919年4月15日の「堤岩里事件」についても触れられているそうで、「朝日」によればこうだ。

-----ソウル南方で1人の日本兵が約30人を教会に閉じ込め虐殺、放火。宇都宮の日記によれば、彼の知らぬ間に起こった事件だったが、朝鮮軍は発表で虐殺や放火を否認する。そこに至る経緯が日記に詳しい。/『事実を事実として処分すれば尤も単簡なれども』『虐殺、放火を自認することと為り、帝国の立場は甚しく不利益』となるため、幹部との協議で『抵抗したるを以て殺戮したるものとして虐殺放火等は認めざることに決し、夜十二時散会す』(4月18日)-----

 朝鮮支配の実相が見つかった日記によってさらに補強され、解明されていくことを期待したい。日記は岩波書店から4月以降全三巻で出版される予定だそうだ。

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2007年2月26日 (月)

伊吹文明が寝言。安倍内閣ってすばらしい

朝日(asahi.com)の25日報道によれば、また安倍内閣から暴言?

安倍内閣って本当にすばらしい。こんなにハイピッチで問題を提供する内閣がいまだかつてあっただろうか?

伊吹文明文部科学大臣が、長崎県の自民党長与支部大会で「教育再生の現状と展望」と題して講演。「改正」教育基本法に触れ、「公共の精神を尊び」という文言が加わったことについて、「日本がこれまで個人の立場を重視しすぎたため」だといい、人権をバターに例えて「栄養がある大切な食べ物だが、食べ過ぎれば日本社会は『人権メタボリック症候群』になる」といったそうだ。

よくいうなあ、もう。

要は権利、権利という人は、もっと身の程をわきまえろ、そうしないと日本社会は成り立たなくなるといいたいのでしょう。

確かに権利ばかり主張して、身の程をわきまえない人って言うのはいます。

でも、自民党の閣僚に言われたくありませんね。

消費税を値上げして、その分、法人税の税率をがんがん下げて、一時期40%以上あった法人税はいまや30%。その分、そのまんま消費税で肩代わりしてるじゃないですか。

消費税は福祉のため? じゃあ、なぜ福祉はどんどん悪くなるんでしょうか?

そういえば、史上空前の黒字なのに、大手金融機関は税金を払ってないところが多いらしいですね。あれだけ不良債権処理で国民の税金をつぎ込んだのに、何でなのよ?

公共事業の無駄はなぜ抜本的にメスが入らないんでしょうか? メスを入れる入れるって、いったいいつになったら抜本的にメスが入るんでしょう?

金持ちにはあまく、国民の権利は削られてきたのが政治の実情でしょう。そのなかで食うや食わずのワーキングプアだって増えた。少子化も歯止めがかからない。これって自民党の失政じゃないですか。

権利の前に義務っていいたいのだろうけど、じゃあ、自民党が義務果たせよ。

自民党って、他人には義務を果たせというのは自由で、自分は義務を果たさないのも自由なのか? さすが自由で民主な自民党。

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2007年2月25日 (日)

岩波がシリーズ日本近現代史

知らんかった・・・。

今日本屋さんにいったら。

岩波新書に「日清・日露戦争」(原田敬一)が!

え? と思って手にすると・・・2007年2月20日発行。さいですか。

とりあえず、買っておこうと入手してしまったおさかな。

「南京『百人斬り競争』の真実」(東中野修道、ワック)も読み途中なのに・・・。

ま、いっか。

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Anemonefish,LV54に

しばらく体調崩したり、仕事が忙しかったのでやってなかったEVERQUEST2。

今日は3時間ほどやって、ようやくLv54です。

ただ、それだけ。

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首相の美しくない本が海外出版

本日の読売(YOMIURI ONLINE)によれば、「美しい国へ」の英語版が5月に米国とカナダで出版される。

中国や韓国、台湾でも出版計画があるらしい!

おお! すばらしい!

あの不見識な本を出版するなんて、日本の恥さらしもいいところですが・・・。

おさかなの読書感想文は下記URL参照。

http://anemonefish.cocolog-nifty.com/osakana/2006/10/post_69e9.html

http://anemonefish.cocolog-nifty.com/osakana/2006/10/post_6b1b.html

あんな論理の飛躍、無責任、いいかげんのかたまりのような本を出版するなんて、愛国心が足りないね。

校正してから出版したほうがいいと思います。

もとい、全面書きかえ。

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2007年2月24日 (土)

「『南京事件』発展史」の珍論

「『南京事件』発展史」(冨沢繁信、展転社2007)を読んだ。

この本は、南京事件には①原初的南京事件、②ベイツ南京事件、③東京裁判南京暴虐事件、④朝日新聞南京事件の4つがあり、「段階的に拡大発展していった」という(9ページ)。

簡単にいうと、「(おさかな注=1938年)一月末までは『安全地帯』の中でしか事件は起こらず、南京の事件の原初的な姿は『安全地帯内事件』であって、『南京事件』ではないということはたいへん重要なこと」(11ページ)だそうだ。それなのに中国政府や、日本の研究者が安全地帯の外に話を広げたりするなど、おおげさに騒ぎ立てたといいたいようだ。

冨沢氏は、上記の④にいたっては、「内外呼応して声が大きくなり、利用の仕方がうまくなったものといえる」(25ページ)という。中国では「虐殺人数が三十万人に拡大され」(同前)るなどし、日本では「大虐殺を信奉する人々は、(中略)何れも中国のいうところを順序よく並び替えているだけで、後はレトリック」(26ページ)だと。

いまの日本で30万人説をわざわざとなえている人は少数だと思うので、30万人説は横に置く。とりあえず、このような南京事件「発展」論(針小棒大論?)について、根本的な誤りを認めざるをえないので、感想を述べる。

著者は11ページで、「一月末までは『安全地帯』の中でしか事件は起こらず」と主張する。その根拠になっているのは、下記のものである。(『日中戦争史資料9南京事件Ⅱ』を参照すると、ティンパーリー『戦争とは何か』の附録Aおよび附録Cに対応している)

----「(イ)ここに記録された事件は南京安全区で起きたものだけである。南京のこれ以外の場所は一月末まで事実上無人状態となっていたのであってこの期間中、ほとんど外国人の目撃者がなかったということである。(ロ『南京安全地帯の記録』によって日本軍の占領後二ヶ月間に何が起こったかが余すことなく明らかにされる」(『日中戦争史資料9南京事件Ⅱ』洞富雄編『戦争とは何か』一〇三頁、一一六頁)----

そして、安全地帯の外には住民はいなかったのだから事件は起きるはずないという論理に、冨沢氏はやたらしがみつく。南京事件研究の第一人者、笠原十九司氏への批判として、135ページから、またもやつぎのようにいう。

----「前述のように、笠原氏は資料をつまみ食いし、体系的に全体を研究することをしなかったので、南京事件研究の最も大事な基本的認識に到達することができなかった。即ち、『南京事件は南京市内の一部に過ぎない安全地帯で起こった事件である』との認識である。換言すれば『南京事件の舞台は安全地帯である』との認識である」----

ところで、人間の認識は、はじめから事物のすべてを正しく把握できているわけではない。「日本は豊かな国と思っていたけど、他の先進諸国に比べて実は購買力平価で見ると労働者の賃金は低かった」とか、「彼はまじめな人だと思っていたのに、実は影でギャンブルしまくって、膨大な借金があった」などはその典型だ。

実際、夏淑琴氏をはじめ、南京事件当時、まだ安全区に非難していなかった人の証言もある。マギー牧師は当時の被害者をフィルムにおさめたが、その彼がそのフィルムにつけた解説にも、安全区以外にも住民がいたことを示す証言が付されている。

また冨沢氏が引用した文献『日中戦争史資料9南京事件Ⅱ』には、「ニューヨーク・タイムズ」1937年12月18日号に掲載されたF.ティルマン・ダーディン記者の「記者は上海行きの船に乗る直前、バンドで二〇〇人の男子が処刑されるのを見た」という記事も紹介されている(281ページ)。「バンド」とは埠頭の事で、揚子江沿いのことだ。南京安全区は城内であり、当然揚子江沿いではない。この処刑は1937年12月15日のことだとされている。

さらにこれまでの南京事件「論争」では、これまで下関(シャーカン)、幕府山など、安全区以外・城外などでの国際法違反の虐殺がなかったかどうかもずいぶんと問題にされてきたはずなのに、なぜ「安全区以外では人が住んでないんだから、事件が起こりようがない」という論理に固執するのだろう。冨沢氏は、捕虜を連行して殺害したかどうかが取り沙汰された「論争」の経緯もご存知のはずだ。人がたとえ住んでいなくても、連行していって無抵抗の人間を殺すことはできる。「安全区以外は人が住んでいない」という論理が仮に真実だったとしても、だから安全区以外では事件がありえなかったというのは、論理が飛躍している。

それでいて自分は他人に対して「資料をつまみ食い」してると批判するのだから、おかしくないか? 

あと、冨沢氏は、「『南京安全地帯の記録』においては事件を総体として考え、全体として事件の性質を議論するという態度が見られない」(12ページ)とまでいうが、当たり前である。連日、つぎつぎと被害が通報されて現場にかけつけ、病院に負傷者・被害者が運ばれて、日本軍を何とかしろと何度も日本大使館に要求して対応に追われているときに、事件を記録することはできても、事件の性質を総括・評論する暇などあるのか考えてみたほうがいい。

なお、どうでもいいことを二点加えておく。

第一に、夜の事件だと、なぜか日本のしわざではないという奇妙な論理である。

----「『南京安全地帯の記録』には放火は全体で五件しか記述されていない。うち三件は夜の事件であり、日本兵の犯行ではない」(50ページ)

この論理はほかにも出てくるが、夜は日本兵は外は出歩かないから、放火なんてするわけないじゃないかという程度の論理だ。ずいぶん品行方正であることをかたく信じているとでもいうのか、善意に基づいた裏づけのない解釈だ。夜だと日本兵じゃないという明確な根拠をしめすべきだろう。

第二に、日本語の下手さだ。

----「『安全地帯の記録』には第五〇号文書一九三七年十二月二六日付のベイツの文章として搭載されているものである」(16ページ)

搭載? 秘密兵器か? 単なる誤植?

----「筆者がある研究会で、この四番目の笠原氏の意見を報告したとき、会場内には失笑のさざ波が揺れた」(141ページ)

「さざ波が揺れる」というのは日本語としてスマートではないだろう。さざ波は「立つ」「広がる」もので、しいて言えば「さざ波に揺れる」のだと思うが? この場合、「失笑のさざ波がおこった」ぐらいか?

----「平成八年十二月三日、『新しい歴史教科書をつくる会』はその発足を告げる記者発表会を赤坂の東急ホテルで開催した。(中略)トイレの大きい方の便所には、「つくる会」の支援者で当日手伝いに来ていた人たち(筆者もその一人であった)の一人が用を足していた。記者たちの大きな声が彼には筒抜けであった。以下は彼が伝えてくれた忘れることのできない、その内容である。/『ああ、俺たちの王国の時代は終わった』と一人が言うと、他の一人がこれに続けて言った。『手塩に掛けて育てたのに、残念だなあ』。/筆者はこれを聞いて、この人たちの手に日本の歴史を渡すことはできない、と深く肝に銘じたのである。これが筆者の南京事件研究を志した発端である」(123-124ページ)

何が王国なのか、何を手塩にかけて育てたのか、さっぱり意味がわからない。もう少し詳述すべきだろう。

最後に、僕が指摘するまでもなく、笠原氏を論難した冨沢氏は、現在、笠原氏の著作=「南京難民区の百日」は「手に入らない絶版」(125ページ)といっている。冨澤氏は今回の著作でずいぶんとパソコンにデータを入れて、分析に使っていることを力説しているが、彼のパソコンはインターネットにつながっていないのだろう。Apemanさんがいうとおり、岩波現代文庫で絶賛?発売中である。ネットで調べればすぐわかることだ。下記URL参照。

http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20070121/p2

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2007年2月23日 (金)

改憲派が何が何でも勝つ! 国民投票法

国民投票法は、単なる改憲手続法ではない。「手続きに過ぎないのだから、憲法を変えるのか守るのかは、国民投票で勝負をつければよい」などと思っていたら大間違いだ。

第一に、国民投票法案は、投票率の最低限度も定められていない。地方でおこなわれる住民投票で投票率が過半数をこえなければ成立しないのとは大違いだ。

さらに自民党の出している国民投票法案は、「投票総数」の過半数が賛成すれば憲法の改正はできるというものだ。しかも「投票総数」というのは俗に言う「有効票」のことなのだ。実際には全投票数-(白票・無効票)=投票総数である。こんな姑息な言葉の操作までおこなって、国民から法案の正体をごまかし、有効票の過半数があれば憲法は変えられるという、きわめて低く改憲のハードルを設定している。

第二に、公務員が投票にあたり、運動をおこなうことを禁じている。ところで、公務員はすべて、憲法99条に定められた憲法擁護の義務をおっており、憲法を守ることを宣誓して、公務員になっている。にもかかわらず、たとえ日本国憲法の三原則=基本的人権の尊重、国民主権、平和主義をかえられようとしている改憲案が出ても、人に働きかけたり、主張したり、ビラをまいたり、運動に参加してはならないのである。なぜ憲法を守ることが義務の公務員が、憲法が壊されようとしているときに行動してはならないのか。公務員の数、500万人にも上るそうだ。500万人が沈黙を強いられる。

第三に、有料放送は自由だということだ。運動は禁止なのに。紙面広告もOKなので、雑誌や新聞、テレビコマーシャルなどは自由。こうなると、政党だけでなく、財界や大企業などもいくらでも口を出すことができる。財界は多国籍企業化のもとで、湾岸戦争あたりから、公然と自衛隊を海外へ出せという声を強めてきた。憲法を変えろと主張してきた(一部財界人は違うが)。こういう人が乗り出したら、マスコミは改憲一色になる可能性がある。

マスメディアが改憲一色になるというのはおかしいと思うだろうか? しかし、コマーシャルなどは、最低でもウン百万かかる。全国で流そうと思ったら、何億円とかかる。国民にはばひろくまともにマスメディアを通じて働きかけようと思ったら、何百億とかかるだろう。そういうお金を、護憲運動の団体がおいそれと払えるはずもない。基本的に護憲派の大金持ちというのはそう多くない。一方で、財界は改憲賛成。これではしまいに改憲かどうかを決めるのは、お金の力だ。

Photo_4  全国各地でお茶の間は左のようになるかもしれない・・・。

 いや、マジで。

 こんな世の中にしてはいけませんぜ、だんな。

 マスメディアを財界に牛耳られたら、それこそ改憲派が何が何でも勝つことになります。その危険は十分すぎるほどある。

これらが国民投票法の正体であり、単なる手続法だ思っている人は、その概念を捨てるべきでしょう。たとえ改憲賛成でも、国民投票法賛成であってもです。こんな法案は、許すわけにはいきません。まともに勝負して憲法を変えられる勝算がないから、こういうインチキ法案を出すのでしょう。

こころあるみなさん! こんな法案には絶対反対するです!

あ! ちなみにイラストはおさかな作。手抜きですが、盗作ではありません、念のため。 

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2007年2月20日 (火)

Athlon64X2 低調だね

http://www.4gamer.net/review/athlon_64_x2_6000/athlon_64_x2_6000.shtml

上記URL参照。3Dゲーマーにとって、Athlon64はあらためて買う必要のないCPUになったのかな・・・。

もっとも、普通に遊ぶ分には、おさかなだとたぶんいまでもシングルコアのAthlon64 3500+で十分なんだけど!

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さすが自由で民主だ

さすが、自由で民主な党だ! 自民党は閣僚が勝手にいろいろ発言しちゃう。おかげでトラブルつづき。産経の2月20日報道も、この間の失言が影響した事例ではないかと推測される。産経の該当記事は以下のようにいう。

----来日するチェイニー米副大統領が久間章生防衛相と会談しないことが19日、正式に決まった。副大統領来日の目的の一つには「日本のイラクやアフガニスタンでの努力に謝意を伝える」ことがあるだけに、異例の対応といえる。----

 同記事によれば、守屋武昌事務次官は「(会談が)可能であれば望ましいということはあったが、直接のカウンターパートでなく、日程の調整がつかなかった」なんていってるそうだが、本当かね?

 せっかく防衛庁から防衛省に格上げした初代防衛大臣なのに、久間大臣は、失言のおかげでアメリカに相手にされてないってだけの気がするけどね。ちなみに久間大臣は、アメリカのイラク戦争が間違いだったとご発言。これが火種になった。ちなみに日本政府はアメリカのイラク戦争を支持してきた。

 あいつぐ失言に、事務所費疑惑。先日は安倍首相が入室しても起立しない、私語をつつしめない閣僚がいるということが報道されたが、学級崩壊状態(?)だね。少なくとも教育なんて語る資格がないのは確かだ。

 愛国心? 教育再生? 美しい国? 何かの悪い冗談だろ?

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2007年2月17日 (土)

ネムイ・・・

明日も仕事。会議があるからだが、ついでに難解な医療モノの記事をわかりやすく書き直す作業が必要なのです。今日は疲れがたまっているのか、本当にねむかったよ。

今週は体調を崩したりしたせいもあり、仕事が遅れまくり。お医者さんにもかかったし。今日も朝10時前から6時半ごろまで仕事してた。え? その割にエントリーを13時過ぎに書いてるじゃないかって? いやいや、それはお昼休みですぜ、だんな様。

そういうわけで(?)、2月はまだ三冊しか本読んでないよ。現在『東京裁判論』(粟屋憲太郎)を読んでるけど、そういえば来月はお引越しだよ!! 本なんか読んでる暇あんのか? だいたい余計な粗大ごみ、どうやって処分するんだよ・・・。

ああ、ほげほげ、ちーぱっぱ。ちょっと現実逃避したいおさかな。

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日本の「安全保障」は誰のため、何のためか

 先日、何の記事だったか、済生会栗橋病院の副院長・本田宏先生の「医療は命の安全保障」という主張が目に飛び込んだ。本田先生がんばってるな~と思いながら、ふとそのとき、頭の中をよぎった疑問。いま日本は安全保障体制が云々と騒いでいる。でも、その安全保障がどうのこうのとさわぐ中心にいる政府の諸氏は、この国を守る決意だとかずいぶんきれいごとをいう割に、本当に国民のいのちを守るつもりなんてあるのかってことだ。

 「え? 何いっているの?」そう思う人もいるかもしれない。でも、考えてみてほしい。本当に政府が国民の命を守ろうとしているのなら、なぜ「医師はあまっている」と政府自ら宣伝し、医師を減らしてきたのだ? 医師は、いうまでもなく国民の命を守る砦だ。

 そもそも三時間待ちの三分診療で、医者が余っているなどといえること自体、不思議な現象だ。実態は「不足」しているのに、「余っている」と宣伝できるとはすばらしい。これこそ、いま話題のねつ造だ。それでも宣伝効果は絶大で、これまでは国民に少なくない影響を与えてきた。しかし「だまされた!」なんて思ってる国民は少ないだろうなあ。本当はあるある並みのねつ造だとおさかなは思うのだけど。

 さらに格差を生み出しておきながら、格差がなぜ悪いのかと開き直る政治。生活保護の母子加算や老齢加算を削る政治。生活保護申請をなるべくはねのけるよう国が指導したおかげで昨年は、孤独死があいつぎ、抗議自殺(と思われる)も起きた。

 安全保障を叫ぶ人間は、本当は国民の命など大切に思っていないのではないか。「安全保障」の目的は、別のところにあるのではないかという気がする。本当の目的はどこに…。「アメリカといっしょに戦争するためだ」なんて片づけるのも簡単だが、もうちょっと考えてみたい論点だなあと勝手にしみじみ。

 おさかなは平和がいいです…。

 少なくとも、国民に痛みばかり押しつけてほとんど見返りもないような政治をやっておいて、愛国心を持ってくれっていう政治には笑ってしまう。愛国心をいう前に、この国に生まれて良かったと思える政治をおこなおうじゃないですか、安倍首相。

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2007年2月15日 (木)

水間氏のネット包囲網論読んだけど

下記URLで、インターネットで情報収集している人たちの情報を元に記事を書くという水間氏の「ジャーナリスト」としての態度に違和感を覚えたことを書いたが、とりあえずその反日「ネット包囲網」とやらがSAPIO2/28に載るというので、今日買ってしまいました。コンビニで。こんな雑誌がコンビニにあるのなら、週刊金曜日もおいてください・・・。

http://anemonefish.cocolog-nifty.com/osakana/2007/02/sapio_8ff5.html

さて、今回の記事のタイトルはこうだ。

「これがネット社会を駆け巡る 『反日情報大宣伝』の発信拠点だ」

・・・悪いんですが、だから何ですか? あなたたちだって侵略戦争じゃないんだぜって中国をずいぶん馬鹿にした宣伝やりまくってるじゃないですか・・・。『正論』『SAPIO』『諸君』が代表的だけど、ほかの雑誌だってけっこうその辺の週刊誌・月刊誌でも「反中」してるでしょ。だいたい、水間氏だって、理屈を捻じ曲げて勝手に中国を悪く行ったり、「反日」な人たちに反抗したりしてますから、「反中」ですよね? 自分のこと棚にあげて人のことばっかりいうなっての。・・・なんて思ったりしたの、僕だけかなあ。

今回の記事でもおかしな点いくつか。

◆GA(【おさかな注】世界抗日戦争史実擁護連合会)の活動目的などは図に譲るが、最近では、慰安婦の強制連行とレイプを前提とした「従軍慰安婦非難決議」の採択を米国下院議会で求める運動を展開している。(中略)「慰安婦強制連行」は学術的に破綻している(つまりなかったことが証明されている)が、(後略)(77ページ) 

 慰安婦の軍(というより軍人?)などによる強制連行はまれで、広範にあったとはいえないというのが、現在の研究到達だったと思う。ただ、学術的破綻=なかった証明というのもちょっと論理が飛躍してないか? どうも()に論理の飛躍を挿入することで、勝手に自分の論理を正しいかのように見せようとする癖が彼にはあるようだ。そういえば前号でも39ページで・・・

-----著者が発見した関東軍兵器引継総括目録だけでも銃実包『2億160万発』、弾薬(化学弾を含む)1011万7500発』にものぼる。----

 くわえて、従軍慰安婦問題では、業者が詐欺的手法でだまして連れて行く途中で、見も知らない土地へ連れて行かれれば途中で急に帰ろうとしても帰れない、逃げられない、これも広義の強制連行という見方をしている学者(吉見氏など)もいるわけで、「学術的に破綻している」っていうのは、ちょっといいすぎではないか。吉見氏などの見解は、どう破綻したの? 

 また、水間氏にいわせればおそらく「反日」になるだろう『朝鮮新報』の報道を見ても、非難決議は下記のとおり。やはり「強制連行」が「前提」というのは、勝手に水間氏が決議に足かせをはめただけの感がする。引用すると、下記のとおり。

---「従軍慰安婦」を「20世紀最大の人身売買の一つ」だと指摘、日本政府に対し▼「慰安婦」動員に関する歴史的責任を明白に認め受け入れる▼「慰安婦」問題について現在と未来の世代に教育する▼「慰安婦」の隷属化を否認するすべての主張を公的に、強く、繰り返し排撃する▼国連女性暴力根絶特別報告官やアムネスティなど非政府国際人権機構の勧告を真しに検討し、被害者に対し適切な補償措置をとること、などを求めている。----

http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2006/05/0605j0927-00001.htm

 そもそも、従軍慰安婦を問題にする人間の中に、「強制連行」を従軍慰安婦の前提にしている人なんてほとんどいない。日本の国家権力=軍隊が管轄して、アジアの諸国の女性たちを中心に性奴隷にした、その事実全体が問題になっているのだ。勝手に強制連行だけをとりだされて「これが従軍慰安婦の前提だ!」「でもその前提となる強制連行は学術的に破綻しているぞ!」と大きな顔をしていわれても、「はあ、そうですか、『従軍慰安婦』(岩波新書)読んでね」って感じだ。

◆指摘しておきたいのは、これら国家賠償裁判では集会場所に衆参議員会館の会議室が利用され、共産党、社民党、民主党の国会議員なども出席していることだ。中国の”政治宣伝工作”としか思えない集会に血税で運営されている『衆参議員会館会議室』が利用されていることに国民は納得できるのであろうか。(78ページ)

>中国の”政治宣伝工作”としか思えない

水間氏がそう思っているだけでしょ? 国家賠償裁判は、まさに法的根拠があるから裁判になるのであり、その裁判の勝利に向けて国会議員と共闘することはありうる。国会内で集会を開く根拠や権利、理由がないならいざ知らず、「中国の”政治宣伝工作”としか思えない」なんて勝手な思いで、ことなる意見の集会を排除したいと考えてはいけませんね。

◆例えばネット上で昨年まで「南京大虐殺」の枕詞として「30万人」が記載されていたが、今年に入ってから消えている。/これは、昨年12月の「日中歴史共同研究」の発足を受けてのことだと考えられる。(中略)中国が『南京大虐殺』の看板を下ろそうとしているわけでは決してない。数にこだわらないかわりに「南京大虐殺」だけは既成事実にするという戦略転換をしたと見るべきなのである(79ページ)。

「既成事実」じゃなくて、「事実」ですけどね。

◆日本政府としてのしっかりとした一次史料に基づく歴史認識をHPで戦略的に表明するべきだろう。(79ページ)

 ソ連に「弾薬」を渡した史料を見つけただけで、化学弾も引き渡されていたことが「実証」されたなどとおっしゃる方がいうと、たしかに説得力を増すかもしれない。

ほかにもとくにひっかかったところがいくつかあったけど、もし余力と暇があったらってことで。この手の雑誌にかかわり始めると本当、きりがない。しかも、相手はまじめに勉強な議論をしてないんじゃあ、割りにあわないしね。

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2007年2月14日 (水)

「[南京事件]ちょっとした提案」転載

Apemanさんの提案を、おさかな(ハンドルネーム=anemonefish)も賛同の意味を込めて転載します。下記URL参照。

http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20070213/p1

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[南京事件]ちょっとした提案

映画 Nanking に対するネガティヴ・キャンペーン(および関連ブログへの荒らし行為)については、最近も当ブログのコメント欄で ni0615 さんからご報告があった通りです。旧軍を免罪したいという動機をもつ人間にしか通用しない議論が海外で影響力を持つということはまず考えられず、その限りでは特に心配することも無いと思うのですが、他方で“歴史修正主義勢力のプロパガンダに対して日本の市民からの非難が起こらない”という風評が海外で広まることは日本の国益に反します。従いまして、 Nanking に対するプロパガンダ(および荒らし行為)に抗議するネットワーカー)の共同声明(英文)的なものを公表してはどうかと思い、ここに提案させていただきます。とはいえ、なにぶん日本では未だ上映されていない映画ですので観てもいない映画にコミットするのは無責任であり、また南京事件否定論に与しないという点で一致している人間の間にもさまざまな見解の相違は存在します。それゆえ共同声明の内容は共同声明の賛同者が 1) 映画Nanking について虚偽の情報(アイリス・チャンの著作に基づいている、といった)によるネガティヴ・キャンペーンが展開されていることを批判する、2) 1937年晩秋~38年初頭にかけて南京およびその近郊で日本軍による諸々の蛮行があったことは(その正確な規模はともかくとして)疑いもない事実であると考える、3) 南京事件否定論はアカデミックな領域においては完全に破綻したものとして認識している、といった点を中心とした一般的なものにとどめるべきかと思います。声明をどのようなかたちで表明するか、文案は誰がどのように書き誰が英訳するか、名義をどのようにするか(主たるコンテンツとして南京事件を扱っているネットワーカーを声明の主体としてリストアップし、自身のブログやウェッブサイトで南京事件を扱っているわけではないが趣旨に賛同していただけるネットワーカーを「賛同者」としてリストアップする、といったことを考えています)…といった問題は残りますが、ご意見をコメント欄にて頂戴できれば幸いです。

なお、以上の一文は各所への転載を歓迎致します。

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2007年2月12日 (月)

ノロ?襲撃

ノロにやられた・・・らしい。

日曜日の朝になんとなく調子悪くなったなあと思っていたら、昼過ぎに絶不調に。

頭がくらくらするし、胸焼けみたいな感じで。

「おかしいな、たしかに昨日お酒飲んだけど、そんなにがしがし飲んでないし・・・二日酔いにしてはおかしいな・・・」

しかもこの日は、スキーにいっていたのだ。

スキーもそこそこに、宿泊先に退却。

で。吐いてしまいました・・・。二回くらい。昨晩の食べたものが消化されてない!

これは二日酔いじゃない! ますます確信。

下痢はそんなにひどくないけど、今日もやや下痢気味だし。

これはノロ?

風邪の症状は皆無。

おかげでスキーは今日もできず、埼玉に帰ってくる始末。

いっしょにスキーに行った人にも迷惑かけっぱなし。

本当にごめんなさい・・・。

まだちょっと頭くらくらするし、おなかが張った感じです。

少しずつ食べ物ものどを通るようになりましたけど。

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2007年2月10日 (土)

毒ガス引継が証明されたとな?

昨日、『正論』2006年9月号が届いた。

水間氏によれば、この『正論』9月号に掲載された水間政憲氏自身の記事が、中国・黒龍江省においてソ連に毒ガス兵器を渡したことを実証しており、旧日本軍が毒ガスを遺棄したなんてウソだということを証明しているそうだ。まあ、ずいぶんと自信があるようだ。

『SAPIO』2007年2/14の「知られざる反日包囲網を撃つ! 第3弾 『反日映画』が中国で大反響 今やアイリス・チャンを凌ぐ人気の元NHK女性ディレクター」から、水間氏の同主張を振り返る。

◆「劉敏氏の父が事故にあった所は、黒龍江省とのことだが、旧日本軍はソ連極東軍事最高司令官・ワシレフスキー元帥が昭和20年8月20日付で発令した『関東軍総司令官・山田乙三大将』への武装解除の命令書によって同地方の化学弾を含む『弾薬』はソ連に引き渡している(『正論』06年9月号『中国のウソにとどめを刺す関東軍機密文書』拙稿参照)。著者が発見した関東軍兵器引継総括目録だけでも銃実包『2億160万発』、弾薬(化学弾を含む)『1011万7500発』にものぼる。/一次史料によって『弾薬』の引き渡しが実証されているにもかかわらず海南氏は、『日本軍が捨ててきた兵器』などとのたまうのである」(39ページ)

 さて、その論拠になっている水間氏の記事(『正論』2006年9月号「中国のウソにとどめを刺す関東軍の秘密文書」)を読むと、陸軍省の「秘密兵器概説綴」と関東軍兵器引継目録を照合した結果、次の「砲種別弾薬」に「毒ガス弾が含まれていることが分かる」という。

◆「『十四年式十高弾薬一万発』『九二式十加弾薬 八・五万発』『四年式十五榴弾薬 九〇万発』『三八式野砲弾薬 八〇万発』『九〇式野砲弾薬 二二・八万発』『四一山砲弾薬 三〇万発』『九四式山砲弾薬 六二万発』『九一式十榴弾薬 七〇万発』などである」(252ページ)

 要は化学弾が装てんされることのある「砲種」の「弾薬」の記載があれば、とにかく毒ガス弾もその弾薬のなかに含まれているはずだ、という論理が基本になっているようだ。

 たとえば「九〇式野砲弾薬」とあれば、「九〇式野砲弾薬九二式きい弾」などが、「九四式山砲弾薬」とあれば「九四式山砲弾薬九二式きい弾」などの毒ガス弾が含まれているに違いないという程度のものだ。なかにはなぜ化学弾が含まれると思ったのかわからないものもあったが、基本的にはそういう論法から導き出された結論を「実証」と呼んで息巻いているにすぎない。

 当然のことながら「九〇式野砲弾薬」には「九〇式野砲弾薬九四式榴弾」などの通常弾があったり、「九四式山砲弾薬」には「九四式山砲弾薬九〇式尖鋭弾」などの通常弾もある。(※HP「アジア歴史資料センター」で調べてみてください)。

 これで化学兵器、とくに毒ガスが引き渡されたことが証明されたというのは、かなり無理があるのでは。少なくとも、現在の中国で大問題になっている「きい」=びらん性毒ガス弾などが明記されているというのではない。

「一次史料によって『弾薬』の引き渡しが実証されているにもかかわらず」と水間氏はいうが、まさに一次史料で実証されたのは、「弾薬」が引き渡された、ただそれだけの事実だったのだ。

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2007年2月 7日 (水)

SAPIO海南さん中傷記事批判②(中国遺棄毒ガス問題)

ココログ、昨日からかな~りレスポンス悪いです。一つ一つの画面を呼び出すのに数十秒かかります。いいかげんにしてほしいです。本当に困っています。何でこんなにレスポンス遅延が頻発するんですか・・・。

さて、SAPIO記事の批判で、史料とは関係ないところで批判したいことがあるのを、すっかり忘れていました。それは、下記の二つの点です。

■どんなに割り引いても、道義的責任はある

 いま問題になっている中国遺棄毒ガス問題に対する法的責任を仮に割り引いて考えたとしても、水間氏の姿勢は、完全にジャーナリストとしては失格だと思います。「日本軍が遺棄したのではないから・・・」「毒ガス兵器は製造や保有、開発は認められていたから・・・」といくらいったとしても、道義的責任を考えなくて済むわけではないと思います。日本軍が戦争に使おうと思って、わざわざ非人道的な兵器を開発・製造した事実は消えないからです。そんなものをつくらなければ、今日の問題はおきないのですから、他国に全部責任をなすりつけるのは、ジャーナリストとしてはふさわしいようには思えません。

 同時に、遺棄毒ガス事件の場合、現に被害が起きており、解決が迫られています。こういうときに、ジャーナリストにいちばん必要なことは、被害者の立場に立ち、どうすれば彼らを救えるか、二度と同じ事故が起きないようにするにはどうすればいいのかということを考えることです。法で裁かれずとも、解決策を模索する。誰の責任かということを追求するだけでなく、被害者の実情を斟酌し、加害の原因にも迫る。そういう使命を果たしてこそジャーナリストではないのでしょうか。

 水間氏は、今回のSAPIO記事で、遺棄毒ガス問題の集会に潜入取材をしたと述べています。そこで上映された「にがい涙…」に出てくるたんを吐く被害者の姿をみて、「気分が悪くなり」「会場の参加者のように感情移入できない」と、被害者にまったく心を痛めているようすが見えない点は、非常に気になる点です。

■中国の殺人兵器をあげつらねたところで、反論にならない

 なお水間氏は、「もし『つくった国』に責任があるのであれば、輸出した兵器はどうなるのか? それこそ世界の紛争地で殺人兵器として悪名高い対人地雷の大半は中国製だが、中国は世界に武器を遺棄した『遺棄大国』ということになるが。」といいます(39ページ)。

 商行為と遺棄をいっしょにするのもちょっと論理の飛躍を感じますが、僕は、地雷の開発や輸出はそれが事実なら批判したらよいと思います。彼は遺棄毒ガス問題で日本を批判する人たちが、みんな中国よりで、中国のいうことを鵜呑みにする、中国の悪行は批判しないとでも思っているのかもしれませんが、もしそう思っているとしたら、よくあるレッテル張りのひとつにすぎません。

 なお、水間氏は、今回の記事で、1997年に発効した化学兵器禁止条約(1925年以降他国に遺棄した化学兵器は遺棄した国が放棄する)について一言も触れていませんが、これも次回以降の宿題とします。

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SAPIO海南さん中傷記事批判①(中国遺棄毒ガス問題)

SAPIO2/14で、ドキュメンタリー映画監督=海南友子さんを中傷する記事が載ったことは、先日お話ししましたね。水間政憲氏という、「ジャーナリスト」によるものです。

http://anemonefish.cocolog-nifty.com/osakana/2007/02/sapio_8ff5.html

 問題の記事は、彼女を「反日マドンナ」として描いています。海南さんの映画=「マルディエム 彼女の人生に起きたこと」と「にがい涙の大地から」への中傷をおこなっています。

 「マルディエム・・・」への中傷については、青狐さんが詳細な反論を展開中なので、下記URLを参照してください。おさかなの能力、蓄積、時間的条件では当面カバーできそうにありません・・・。

http://d.hatena.ne.jp/bluefox014/20070203/p1

http://d.hatena.ne.jp/bluefox014/20070206/p1

僕は第2作「にがい涙・・・」への中傷に対する反論?をはじめます。勉強しながらですけどね。

さて。海南氏の「にがい涙・・・」は、旧日本軍が遺棄した毒ガス兵器により被害を受けた中国人被害者に迫ったドキュメンタリー映画です。水間氏は、今回の記事で、遺棄毒ガス問題について、主に次の2点を主張することで、旧日本軍を免罪します。

①大東亜戦争当時、毒ガス兵器は「使用」が禁止されていたのであって、開発・製造・保有は当時の国際法によっても禁止されていなかった。

②毒ガスは遺棄せず、武装解除によって連合国(今回の記事ではソ連)に手渡した。日本軍は遺棄していない。

だから日本軍は補償する責任はないというのです。

◆「当時の国際法は、毒ガス平気の『開発・製造・保有』を認めていたのであり、朝日新聞や中国の出先機関になり下がっている『日本国外務省(チャイナスクール)』も、筆者の質問に『開発・製造・保有』は当時認められていたと回答している」(39ページ)

◆「劉敏氏の父が事故にあった所は、黒龍江省とのことだが、旧日本軍はソ連極東軍事最高司令官・ワシレフスキー元帥が昭和20年8月20日付で発令した『関東軍総司令官・山田乙三大将』への武装解除の命令書によって同地方の化学弾を含む『弾薬』はソ連に引き渡している(『正論』06年9月号『中国のウソにとどめを刺す関東軍機密文書』拙稿参照)。著者が発見した関東軍兵器引継総括目録だけでも銃実包『2億160万発』、弾薬(化学弾を含む)『1011万7500発』にものぼる。/一次史料によって『弾薬』の引き渡しが実証されているにもかかわらず海南氏は、『日本軍が捨ててきた兵器』などとのたまうのである」(39ページ)

ちなみに、中国の遺棄毒ガス問題とは、日本軍が敗戦にともない、中国に毒ガスを遺棄・隠匿したため、これが戦後においても中国人に被害をあたえている問題です。訴訟も起きています。下記URL参照。

http://ec.uuhp.com/~justice/ChapanetJp/menu1.html#ikidoku

なぜ日本が責任をとらないといけないのか。答えは比較的簡単です。原告側の主張では、国際法上使用が禁止されていた毒ガス兵器を日本軍が遺棄・隠匿した。毒ガス兵器の使用が国際法違反であることがわかっているために、これを隠したのですが、同時にその危険性も知っていた(予想できた)。にもかかわらず、回収せずに放置したため、日本の責任が問われているのです。

これに対して水間氏は、毒ガス兵器はきちんと連合軍に渡した、遺棄なんてしてないよといいます。はたして本当にそうでしょうか?

水間氏は今回の記事で、黒龍江省の毒ガス兵器は、ソ連軍に引き渡したといいますが、彼が取り上げた目録にも一部の催涙弾などはあったのかもしれませんが、より強力な毒ガス=ルイサイト・イペリットなどの「きい」(びらん性毒ガス)はなかったようです。再掲になりますが、参考までに下記URLを載せておきます。後半部分に、裁判での原告側弁護人による、目録にはルイサイト・イペリットなどはなかったという主張が載っています。

http://www.jicl.jp/now/saiban/backnumber/sengo_28.html

また、たとえば被害者の一人、李臣さんの症状は、腫れた後に水疱ができ、ただれるなど、びらん(=ただれること)しているんです。他にもびらんする被害が多発しているわけで、目録にびらん性毒ガスが載ってなきゃ役に立ちません。

くわえて、下記URLでは、『正論』が2006年6月~9月号に載った「毒ガス弾は武装解除で手渡された」説が、詳細に批判されています。ひとことでいうと「どこをどう見たら毒ガス弾が引継書に書かれてるんだろうか?」という感じでしょうか。ただ、このURLを見ればわかるとおり、一方で「関東軍の引継書に化学兵器の記載がない=復員業務における正式な引き継ぎが証明されなくても、ソ連軍は戦利品として化学兵器を接収していたケースがあり得る」などとも書いてあるので、この点などは要検討。ただし、水間氏は引継目録などの「一次史料」によって毒ガス兵器もソ連に引き継がれたことが証明されているというのですから、水間氏の言い分は否定されています。

http://shanxi.nekoyamada.com/archives/000255.html

 ちなみに水間氏がソ連へ毒ガスは手渡したと主張する根拠になっている論文は、2006年9月号(水間氏自身によるもの)。ちなみに彼は、2006年6月号にも、毒ガスは中国にわたしたんだっていう「スクープ」を載せました。

 僕自身も『正論』の該当記事を確認した上で、もう少し毒ガス兵器が「引き継がれた」という主張を検討したいと思います。とりあえず、『正論』の該当記事を入手すべく手配したので、この部分についてはまた後日。まず『正論』を確認しなきゃ…。

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2007年2月 5日 (月)

50冊目は・・・『日本人の戦争観』です!

日本の近代史、とくに戦争関連を中心に勉強を始めたのが昨年の7月だった。半年以上経って、ようやく昨日、50冊目を読み終えました。50冊目は『日本人の戦争観』(吉田裕、岩波現代文庫)です!

この本は、けっこう読み応えがあったように思います。なぜ日本は戦争を反省しきれないのか。政治家の妄言は後を経たないのか。日本人、われわれ国民自身にも責任があることも考えさせられました。

同時に、なぜ日本国内では、先の戦争を総括しきれなかったのか。国民の責任はもちろん、アメリカの占領政策の影響が大きいことも教えてくれました。

毒ガス、731部隊関連は不問にふされたこと。

アメリカに押し付けられたといわれる「東京裁判史観」が、天皇制を温存したこと。

戦後処理も、アメリカの国益のために、日本が賠償をおこなって経済的損失をこうむるよりも、経済的に復興する道をとらせ、きわめて寛大な講和に終わったことなどなど。

かつて、軍の論理を経営・組織運営の手法に強引に読み換えるブームがあったっていうのも、驚きです。

とくに講和条約が、日本にとって寛大なものに終わり、そのおかげで日本の現在の経済発展があると思うと・・・ちょっと複雑な心境です。われわれ日本人が先進国で、いちばん豊かな生活を送っているように思ってきましたが、実は、日本が他のアジアの国ぐにを戦後においても足で踏みつけてきた、そのおかげなのかとちょっと考えてしまいました。

何はともあれ、今日の日本の政治家や、一部勢力の歴史認識(戦争認識)をめぐる妄言がなぜ沸き起こってくるのかと考え、心を痛めている人は読んでみてはどうでしょう。時代を追って詳しく書かれています。

おさかな的には、日本人が湾岸戦争で影響を心配していたのは、経済的影響が圧倒的だったなど、日本人の現金な側面についても考えさせられました。

ま、日本のいい加減で、あいまいな都合のよい「反省」と、「大東亜戦争は間違ってないんだ!」的発言が頻発する状況に落とし前つけるのは、われわれ国民ってことだね。がんばらないと。

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また本を買ってしまった…

最近また本を4冊購入。新しい本はできるだけ買わないつもりだったのに…。

○「毒ガス戦と日本軍」(吉見義明、岩波書店2004)
 SAPIO2/14の海南さん中傷記事に頭に来て購入。日本軍の毒ガス開発と使用の実情、遺棄毒ガス事件の背景を知るために。下記URL参照。

http://anemonefish.cocolog-nifty.com/osakana/2007/02/sapio_8ff5.html

○「東京裁判論」(粟屋憲太郎、大月書店1989)
 東京裁判関連で購入した本の中に、おさかなと同じ立場に立つ研究者の本が一冊もないので、代表的論者の本を購入。

●「南京『百人斬り競争』の真実」(東中野修道、ワック2007)
 南京事件否定論者の第一人者が本を出したので購入。ただ、この本は、否定本としても完成度は低いと推測される。青狐さんのブックレビューを参照。

http://d.hatena.ne.jp/bluefox014/20070128/p1

●「『南京事件』発展史」(冨澤繁信、展転社2007)
 Apemanさんが第一印象を少し述べていますが、それに釣られて(?)購入。店頭で眺めてみて「南京事件」は当初「安全地帯内事件」だったなどと書いてあって、それも購入動機。狭い視野が気に入った。

 Apemanさんの第一印象(メモ)は下記URL参照。

http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20070121/p2

 この他にも本がたくさんあって、ちょっと本がだぶついていますが、一応、購入数<読了数という関係を保ち、読まないまま放置されている本は減りつつあります。当面3カ月ほどは月当たり7~8冊を読了し、そのうち少なくとも4冊はいまの手持ちの本を読む方針でいこうと思います。

 上記4冊は、必ず今月中に読みます!

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2007年2月 4日 (日)

新居決定

昨日、浦和と南浦和10分圏内の賃貸住宅を探しに行った。二人+猫一匹のための部屋。

物件探しは、猫っていうのが大ブレーキ。犬ならまだ物件はあるのだけど・・・といわれた。

でも、あきらめるわけにはいかない。猫をどっかよそになるわけにもいかないし。健太、絶対おうちを見つけてみせる、お父さんはがんばるよ!(笑)

さて、最初にまず見せてもらった物件は、浦和で「徒歩8分」。67000円のテラスハウス。でも彼女は「古すぎて、昔ながらのおばあちゃんが住む家」との印象だったようで、却下。

つぎに見せてもらったのは南浦和「徒歩10分」のマンション。残念ながら一Fだが、なかなかよさそうな2DK。月共益費込で8万円。南東向きの物件で、そこから実際に駅まで歩いた。すると、駅まで横断歩道がひとつもない! おかげでマンションの前から駅の前までちょうど10分で歩くことができた。おさかな一人だけなら9分ぐらいで歩けそう。

いまおさかなが住んでいるアパートは「徒歩12分」なのに駅まで20分(早歩きでがんばって17~8分)かかるので、実際に歩いて10分というのは本当に助かる。「徒歩10分」という表記通り、10分で歩けた。道が夜だと途中ちょっと暗いところがあるが、極度に暗かったり周りに家も何もないポイントはなかったので、許容範囲か。

最後、不動産屋さんを変えて、南浦和駅の猫可のマンションがあるか書類上で探してもらったが、ほとんどなし。一月11万数千円もかかる物件しかなかった。

したがって、南浦和の2DKに決定。今日契約の申し込みをした。

通勤時間1時間5分~10分ぐらいになるけど、まあ、許せる範囲だろう。いまは1時間20分~30分かかっているので。

さらに、埼京線や京浜東北線は、武蔵野線とクロスする駅=武蔵浦和や南浦和が終点っていう電車が多いが、今回の物件は南浦和駅近くの物件なので、この点もややポイントが高い。夜中に、とくに寒いときに駅のホームで次の電車を待たされる、あの苦痛から解放されるかと思うと、本当にうれしい。

次は、お引越しの準備をがんばらないと!

・・・と家の中で本を全部出してみたら、500冊くらいあるぞ。整理していらないものは捨てつつ・・・でも、やっぱり残りが300冊くらいありますな(笑)。戦争関連を筆頭に、社会科学や、社会保障、国際平和関連などなど・・・。まあ、しょうがない。本の整理だけは今日つけよう。

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2007年2月 3日 (土)

厚労大臣、自分こそ内閣から切り離そう

2月2日の報道(毎日)で。

柳沢伯夫厚生労働相は「女性は産む機械」発言が今週末の愛知県知事選、北九州市長選に与える影響について「私の発言と選挙は切り離して、選挙民の方々が判断するのを願うのみです」と語ったそうだ。

・・・自分こそ内閣から切り離すべき。さっさと退けばいいのに、往生際悪い。

かばい立てする安倍首相も格好悪い。

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2007年2月 2日 (金)

NHK、知る権利侵害してるのはどっちだ

 時事通信社の報道(2月1日)では、東京高裁の判決をうけて、NHKの橋本元一会長が「『表現の自由、国民の知る権利を危うくする』と厳しく批判した」そうだ。 

 表現の自由云々はまだしも。知る権利を危うくするなど、どういう思考回路だったらそのような結論が出るのだろうか? 不思議な気がする。

 問題になっているNHK慰安婦報道改竄問題では、被害者の証言をカットするなどして、「知らせなかった」のであり、知る権利を侵害されたのは、むしろ国民であったという議論なら成り立つと思う。それが何で、NHKが「知る権利を危うくする」などといっているのか、いまいち理解できない。

もちろん、取材する対象のいいなりになっていては、事実がきちんと伝わらない=放送がゆがめられ、知る権利が侵害されるということは起きうるだろう。

しかし「女性国際戦犯法廷」で出された重要な部分、「天皇有罪」をカットしたことなどは、どう考えても情報を意図的にカットし、日本国民が知るべき情報をカットしたといっていい。

「天皇有罪」という法廷の結論が正しいかどうかはとりあえずここでは横におく。女性国際戦犯法廷が間違っていると思うんなら、それでもいいが、すくなくともその戦犯法廷を扱ってるのであれば、「天皇有罪」は、この法廷の出した結論の中心部分だろうから、カットすることは許されることではないだろう。どんな伝え方をするにせよ、伝えるべきだ。

そんな重要な情報を国民の目から遮断しておいて、国民の知る権利云々とはね。クロをシロといい、シロをクロというのは勘弁願いたい。

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2007年2月 1日 (木)

SAPIOで海南友子さん、中傷される

ほかの人から教えていただいたのだけど。

SAPIO 2月14日号で、ジャーナリスト・水間政憲氏が、海南さんを批判。

記事名は、「知られざる反日包囲網を撃つ! 第3弾 『反日映画』が中国で大反響 今やアイリス・チャンを凌ぐ人気の元NHK女性ディレクター」だ。

ただ、その批判というのが、文章全体を見るとずいぶんいい加減な思い込み?も多いように見受けられ、信用できない。

---「南京大虐殺」は虚構であることが歴史検証で裏付けられており・・・

 これはまだやりすごすとしても、

---中国の代表的検索サイト「百度」で「アイリス・チャン(張純如)」と「海南友子」で検索してみると05年までは圧倒的にチャン氏の方がヒット数が多いが、06年には2倍程度も上回っている。

 当たり前じゃないの? 04年にチャン氏は自殺してんだし。時期的にピッタリじゃないすか。海南友子さんは、遺棄毒ガス問題で、ドキュメンタリー映画「にがい涙の大地から」をつくったが、これも04年だ。だから何なの?という感じだが、水間氏は、今回の記事のリードでこういう。

---アイリス・チャンと入れ替わるように、新たな反日マドンナが出現しているというのだ。

 しかもこの反日マドンナ出現情報はどこから来たのか。

---「中国でいまアイリス・チャン以上に期待されているマドンナがいる」/世界の反日団体の活動状況をインターネットなどで追い続ける関係者の間ではそんな話が飛び交っている。

 は? インターネット? 本当にジャーナリスト? 

 まあ、反日「ネット包囲網」の記事を次号出すみたいだから、それを見ようかな。

 とりあえず、遺棄毒ガス問題で勉強しようと思って本を一冊注文。役に立つかどうかわからんが・・・。いい本あったら教えてください。

 なお、水間氏は、今回の記事でこういう。

---旧日本軍はソ連極東軍事最高司令官・ワシレフスキー元帥が昭和20年8月20日付で発令した「関東軍総司令官・山田乙三大将」への武装解除の命令書によって同地方の化学弾を含む「弾薬」はソ連に引き渡している---

 ちなみに、毒ガス遺棄弾の裁判では、ソ連に渡したが、毒ガス弾は含まれていなかったと原告側弁護団はいっている。

 http://www.jicl.jp/now/saiban/backnumber/sengo_28.html

「政府側が、毒ガス兵器は武装解除に際してソ連に引き渡されたと主張している点について、大江弁護士は、そうした事実がないことを指摘しました。実際、ソ連側への武器引渡しリストに、催涙弾の記載はありますが、イペリットやルイサイトの記載はありません。また、アメリカ軍が1945年9月7日に弾薬庫などを調査した際、大量の防毒マスクや防毒衣と、くしゃみ性のガス弾がいくつか見つかったにもかかわらず、ルイサイトなどは見つかりませんでした。そのため、調査に当たったゲイ大尉は、ルイサイトなどの毒ガス兵器は国軍の到着前に処分されたと推定される、と報告しています」とある。

 さて。遺棄毒ガス問題、勉強するかなあ。3月に入ってから勉強しようと思ってたんだけど。まあ、いっか。

 誰かいい本紹介してください。

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