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2007年4月

2007年4月29日 (日)

猫にインタビューでもしたのか?

 おさかなの家には、健太という猫がいます。アメリカンショートヘアーのオス。

 かれこれ8年以上いっしょに住んでいます。暴れん坊ですが、プリティです。

 さて、彼が食べるのは、ほとんどの場合フリスキーです。缶詰は猫用なら何でもおいしく食べるのですが、ドライフードはとにかくフリスキーの「ミックス」しか食べません。ほかのエサは、次の日になってもその次の日になってもほんの少ししか食べないので、心配になってやっぱりフリスキーを買ってくるおさかななのでした。

 ところで。8年以上愛用しているはずのフリスキー。今日はじめて袋の裏の宣伝文句をまともに読みました。すると、こう書いてありました。

 ---ネコちゃんにとって、その凝縮された抜群の味は、一度食べると忘れられないおいしさです。---

 なるほど、なるほど。

 ---大好きなオモチャや、フカフカのベッドはあきらめても、ネコちゃんにとって「これだけは、ゆずれない」のが、新しいフリスキーのおいしさです。---

 おもちゃやベッドはあきらめても、フリスキーは「ゆずれない」って・・・猫に聞いたんか? 猫がそういっとるんか? 思わず何度も読み返してしまうおさかな。

 だいたいおもちゃはどっかにやれば、あきらめるしかないだろうな。でも、ベッドはどうしようもないじゃないですか。隠すわけにもいかないし。それともベッドの上にはあがらない躾なんてできるんでしょうか? 台所や食卓に上がらないようには躾しているのだけど・・・。

 おさかなの脳内で、謎はさらに深まったのでした。

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2007年4月28日 (土)

読みませう『心脳コントロール社会』

『心脳コントロール社会』(小森陽一、ちくま新書2006)を読んだ。興味深かったと同時に、金があれば人びとの心を左右できるのかと、あらためて恐ろしさも感じた。
この本は、小泉旋風や郵政民営化キャンペーンの成功、小さな政府論がなぜ幅を利かせるのかなど、疑問に思っている人にはお勧め。

本書がとりあげるのは、5%の意識的思考よりも、95%の無意識の思考に働きかけるという、心脳マーケティングの手法だ。脳科学の知見に基づいた手法で、「重要なのはこの手法が、商品のブランド創りや、商品広告だけではなく、政治的なプロパガンダにも応用されている、という事実です」という(74ページ)。いわばあまりふだん意識されていない思考、記憶に働きかけると考えるとよいか。

そして人間の脳を「快」「不快」の二者択一に追い込む。問題を単純化して二者択一にし、「わかりやすく」することで、結果的に見せかけの「快」を選ばせ、為政者が国民に思い通りの選択肢をつかみとらせるということだ。

たとえば、アメリカでイラク攻撃に使われたフレーズ。「悪の枢軸」をふくめたすべてのテロに対する「War on Terror」をやるんだとかいっていたが、まず「枢軸国」という言葉。やっぱり「枢軸国」といえば、俺たちの国のことだぜ!

---「枢軸国」というのは・・・(中略)・・・「連合国」の敵です。/侵略を受けたヨーロッパの人たちの力で倒すことのできなかった日本を、一九四一年一二月以後参戦することによって打ち破ったのが、アメリカ合衆国であった、という社会的集合記憶が「枢軸国」という言葉から引き出すことができるのです。つまりアメリカ合衆国が「正義の味方」になった「World War Ⅱ」の記憶を導き出すキー・ワードが「悪の枢軸」なのです。---(81ページ~82ページ)

「War」を使ったのは第二次世界大戦=「World War  Ⅱ」の記憶を呼び覚ますと同時に、つぎのような事情もあるようだ。

---国連憲章第五一条に基づく「Defence」という名の戦争は、大統領命令だけで遂行できるわけです。/アメリカ合衆国による多くの軍事行動は「Defence」という言葉の下で遂行されたのです。もちろん、ほとんど一度も・・・(中略)・・・勝利をおさめたことはありません。ベトナム戦争は泥沼状態となり・・・(中略)・・・「defence」という名の戦争に対して、多くのアメリカ国民は「不快」というイメージを抱いてきました。(84ページ)---

なお、Warは「快」になることは、調査がおこなわれたそうである。上記のフレーズには、政治戦略専門のマーケットリサーチャーであるフランク・ランツ氏がかかわっているとのことだ。

--フランク・ランツの手法は、ある政治的問題にかかわる最も効果的な言葉を探しあてることにあります。その方法の要は、ある言葉の意味や概念ではなく、その言葉のイメージについて「快」と感じるか「不快」と感じるかの二者択一で徹底した調査をするところにあります。---(75ページ)

この手法が日本でも使われていることが、小泉「劇場」選挙を引き合いに出して展開される。自民党は広告会社プラップジャパンと契約し、大衆的心脳操作をおこなったという。

そもそも、「改革をとめるな」というフレーズ。「改革」っていったら、あのときのことだ。でも、はっきりあのときのことだと自分の意思で呼び起こせない記憶にすぎなかったからこそ、本人たちは無意識のうちに「快」の記憶を呼び起こされ、改革を支持してしまうのだそうだ。・・・なんて、あんまりいうと本書を読む楽しみがなくなるでしょうから、この辺にしておきます。読んでない人はぜひ一読を。

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2007年4月24日 (火)

いまの高校生が無気力なような報道

本日のYahooニュース(毎日新聞)によれば、次のとおりである。

---日本の高校生は米中韓の高校生よりも「出世意欲」が低いことが、財団法人「日本青少年研究所」(千石保理事長)の「高校生の意欲に関する調査―日米中韓の比較」で分かった。「将来就きたい職業」では、公務員を選んだ高校生が日本では99年調査より約22ポイントも減少するなど、米中韓に比べ、明確な目標を持てない日本の高校生の実情が浮かんだ---

---「偉くなりたいか」という問いに、「強くそう思う」と答えた高校生は中国34.4%▽韓国22.9%▽米国22.3%に対して、日本はわずか8.0%。卒業後の進路への考えを一つ選ぶ質問では、「国内の一流大学に進学したい」を選択した生徒は、他の3国が37.8~24.7%だったのに対し、日本は20.4%にとどまった---

---千石理事長は「食べることに困らなくなり、今の高校生は『偉くなりたい』という意欲がなくなってきている。また、(従来『出世』と考えられてきた)職業に魅力や権威がなくなっている」と分析している。---

 はやってるのかな、こういう浅い分析。だからって僕は深い分析をできるわけないが、明確に今日の「就職先は派遣やアルバイトばかり」「残業代もまともに出ないのに夜遅くまで働かせられる」「賃金が上がらない」「いい大学に入っても就職できるかどうかわからない」などの状況が生まれたことに原因があり、少なからず政治の責任がある。

この記事だけ読んでると高校生は無気力だっていっているように見える。

気力があるかどうかは知らないが、社会の責任を無視しすぎ。「また、(従来『出世』と考えられてきた)職業に魅力や権威がなくなっている」といってはいるが、お茶を濁した程度にしか見えない。ちょっと断定はしかねるが、青少年研究所が本当にこのとおりの結論しか出せないのだとすると・・・御用研究所に違いない。

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731部隊関連/大川氏は「早稲田」といった

いまさら感ただようエントリで恐縮だが。

4月8日に大阪でおこなわれたシンポジウム「戦争と医の倫理」で元731部隊員という大川福松さんの発言をめぐり、読売新聞が早稲田大で生物学細菌学を学んだと報道したために、「早稲田大で生物学細菌学なんて学べるのか?」などの論議が一部に起きたようだ。

僕はボイスレコーダーにとっているのだけど、何回聞いても「早稲田大」とか「早稲田大学」とは聞こえない。高齢のせいもあり聞き取りにくい瞬間もあるが、やっぱり「早稲田で」とか「早稲田の方で」などといっているようにしか聞こえないのだが、大阪保険医協会が出している大阪保険医新聞(4月25日)には証言の全文が掲載されている。そこから抜粋すると、該当部分は次のようである。

---私は昭和15年に陸軍衛生軍に入隊致しました。入隊するまでに早稲田の方で生物物理学を学んでいました。そのような関係で北安陸軍病院で所属を受け、3ヶ月の兵隊生活を致しました---

生物物理学? 何だそりゃ? なじみがないのですが・・・。とにかくも、大学とはいっていない・・・。まあ、本人に読売が確かめたら「早稲田大」といったのかもしれないし、そこまでは知らないけど。シンポジウムの場でみんなの前でしゃべったときは「早稲田」と発音しただけだということは指摘しておく。

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2007年4月23日 (月)

あんまりたいしたことないなあ・・・4MB版 Core2DuoE6320/E6420

下記URL参照。

http://www.4gamer.net/review/core_2_duo_e6420/core_2_duo_e6420.shtml

ベンチマークを見る限り、効果ははっきりあるが、わざわざ手を出すほどではないような印象です。おさかなはすでにE6300を持っているし・・・。

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また本が増殖・・・

またやってしまった・・・また本買っちゃったよ。

『戦争犯罪の構造』(田中利幸編、大月書店2007)を買った。300ページもないのに、3600円+税! うげ・・・。

うちの職場に出入りしている本屋さんに、いつものようにツケにしてもらおうかと思ったが、どうせ払わなければいけないので、その場でお金を払った。

副題は「日本軍はなぜ民間人を殺したのか」。

下記は目次から。

◆第一章 日清戦争における日本軍の住民への加害(大谷正)

◆第二章 抗日義兵闘争と膺懲的討伐(慎 蒼宇)(←本当は慎の字のつくりは、眞)

◆第三章 アムール州イヴァノフカ村の「過激派大討伐」(一九一九年)(原 暉之)

◆第四章 南京大虐殺事件(笠原十九司)

◆第五章 中国雲南省にみる日本軍の住民虐殺(一九四二~一九四五年)(伊香俊哉)

◆第六章 シンガポール華僑虐殺(林博史)

◆第七章 抑留者虐殺とその責任問題(田中利幸)

◆第八章  占領地民衆に対する大本営の認識(一九三一年から一九四二年)(山田朗)

◆第九章 偽りの近代からくる不安を克服するために(野田正彰)

まだ全然読んでないが、まえがきの次の箇所にドキッとした。

---学術レベルでは「標準」となっている歴史分析が、なにゆえに大衆レベルでも「標準」として、この二〇年あまりのあいだに揺るぎないものとして定着してこなかったのか。このことを真剣に問うことが、私たち近現代史を、特に戦争犯罪分析を研究対象とする歴史家たちには要求されている(ix~xページ)---

僕は歴史家ではないけど、おさかなにとっても頭の痛いところです・・・。

あと、『心脳コントロール社会』(ちくま新書、小森陽一2006)も読んでいる。なぜこの社会が、郵政民営化こそが改革だと思わされ、なぜか憲法改正論者でアジア蔑視の石原都知事を支持する人が多く、「小さな政府」論に感化されていくのだろうという、おさかなの疑問に対する答えの糸口にでもなれば・・・と思って。

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強姦事件:知らないフリにも限度がある

昨日、電車内で強姦されたという事件を知った。しかもまわりの人は何もしなかった。
---大阪府警淀川署は21日、JR北陸線の富山発大阪行きの特急「サンダーバード」の車内で昨年8月、大阪市内の会社員の女性(当時21歳)に暴行したとして、滋賀県湖南市石部南、解体工、植園貴光被告(36)を強姦(ごうかん)容疑で再逮捕した。(毎日、4/21)---
---調べでは、植園容疑者は、昨年8月3日午後9時20分ごろ、福井駅を出発した直後に、6両目の前方から2、3列目にいた女性の隣に座り、「逃げると殺す」「ストーカーして一生付きまとってやる」などと脅し、繰り返し女性の下半身を触るなどしたという。さらに、京都駅出発後の午後10時半ごろから約30分間にわたり、車内のトイレに連れ込み、暴行した疑い。女性は車両前方のトイレに連れて行かれる途中、声を上げられず泣いていたが、付近の乗客は植園容疑者に「何をジロジロ見ているんだ」などと怒鳴られ、車掌に通報もできなかったという(同上)---
痴漢も許されないことだろうけど、特急内で連れて行かれたりしたら、その先何をやろうとしているのか、わかるだろう。
著しい、いっそうの人権侵害が予想されるときに、何もしなかった。刃物でも持ち歩いていたのか? ピストルでも持っていたのか? 
自分がその場にいたらどうしただろうとは思うけど、やりきれない。
車内から男が消えた瞬間に男性陣を数人声をかけて組織して突入するか、車掌に通報する方法だってあっただろう。
・・・っていうか、記事をよく見ると、トイレに連れ込むまでの間、40分間も触ったり脅したりしてたのか? 連れて行かれる前の何十分かの間、ずっと気付いていながら耐える方がどうかしてないか? 
「触らぬ神にたたりなし」という精神が広がっていけば、やがて自分が侵害されても救われない社会になるだろう。それで文句をいうとしたら、自分勝手だろう。小泉元首相の言葉を借りれば、「自己責任」になるからだ。社会はすべての日本人によってつくられているということを忘れてはならない。
・・・とにかくショック。
しかもサンダーバード、おさかなも乗ったことがある。事件を妙に身近に感じて、傷ついてしまいました。

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2007年4月22日 (日)

おさかな部屋

P1010232 おさかなです。そういえば、3月下旬に引っ越しました。

で、これがおさかなの部屋です。紹介しませう。

・・・あんまり何にもありません。本は押入れの下段にキャスターつきの棚で入っています。

で、おさかな部屋は寝室も兼ねていて、空いたところには布団を敷くので、こんなにがらんとしているのです。

ニャン太郎も広々として快適・・・かもしれない。

奥の白い物体はおさかなパソです。ブログには過剰スペックです。

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731部隊関連/国際シンポ「戦争と医の倫理」王氏発言

シンポジウム「戦争と医の倫理」の最後の発言紹介は、中国・731部隊罪証陳列館館長の王鵬さんだ。発言順序は一番最初でしたけど。

これまでの発言紹介は、下記URL参照。

◆莇昭三氏

http://anemonefish.cocolog-nifty.com/osakana/2007/04/post_7659.html

http://anemonefish.cocolog-nifty.com/osakana/2007/04/post_ab12.html

http://anemonefish.cocolog-nifty.com/osakana/2007/04/post_572d.html

◆ダニエル・ウィクラー氏

http://anemonefish.cocolog-nifty.com/osakana/2007/04/post_830e.html

王氏は、731部隊の歴史、「特別移送」にふれた。「細菌注射、凍傷実験、小腸と大腸の縫合、人馬血交換注射などがおこなわれ、七三一部隊がやってみたいと思ったことはすべて実践された」と述べ、人体実験の例にいくつかもふれた。『日本にも戦争があった』(新日本出版社2004)の篠塚良雄氏、『「証言」七三一石井部隊』(徳間書店1982)の郡司陽子氏による弟の体験の著述を紹介した。

簡単にいうと、

 -中国人五人をペストに感染させて免疫能力を測る。一人は、生きながら頸動脈にそって切開された。呼吸が止まった後、臓器が切り刻まれた。臓器は細菌培養基でいっぱいのフラスコに入れられた。
 -「演習」をするといわれた。トラックで運ばれて行って見ると、中国人やロシア人を木で支えたベニヤ板に縛り付け、爆撃をおこなうところだった。女性の「マルタ」もいた。隊員たちは150M以上はなれたところに潜み、防火服と防毒マスクをつけていた。爆撃機に爆撃された後、「マルタ」には爆死した者、腕が無い者がいた。うめき声と血なまぐさい空気が立ち込めた。記録班が写真撮影をおこない、爆弾の破片、破壊力、土壌の状況を点検している者もいた。その後、実験の痕跡を拭い去り、スプレーのようなもので消毒し、死亡した、あるいは息のあるマルタをトラックに詰め込み運び去った。

 王氏は、「被害国の国民として、七三一部隊が残忍の限りを尽くし、大量の生きた人間を使い人体実験をしていたと知ったとき、間違いなく誰でも怒りで胸がいっぱいになると思う」と語った。

 王氏はさらに、「人類が疾病予防、健康増進のためにおこなう人体実験は必要だ」といい、「しかし、人体実験は決してみだりにおこなってはいけない」と強調した。

---中国では、多くの医学者が治療方法を探るため自分の体を使い実験をした。古代の名医・華陀は、麻薬の一種・麻沸散の研究のため自分で服用し、唇の感覚がなくなるまで試した。
 二〇〇五年にノーベル賞を受賞したオーストラリアの医学者バリーマーシャル教授も、ヘリコバクターピロリ菌の培養基液を飲んで研究を重ね、胃潰瘍を薬で短期間で治せる病気だと証明した。
 私たちはこれらのことから①人体実験は自発的に自分の体を使ってする、②人体実験の目的は、医学研究の、人類の健康のためであるという二つの共通点を見ることができる。---

 王氏は、続けて、七三一部隊の医学研究は細菌戦のためであり、「完全な無理強いで、合法かどうか、被験者が望んでいるかどうかなど考えなかった」と述べて、人体実験の際の基準をつぎのように述べた。

---人体実験は①医学、全人類の幸福のためで、②本人の同意がなくてはならず、③倫理道徳を守らなければならない。この三点が基礎になってこそ成り立つ。これ以外は医学という錦の御旗を掲げていても不道徳なものだ。この三点をないがしろにして人体実験を語るのでは、七三一部隊と同じ轍を踏んでしまうのではないか。---

 ③の倫理道徳を守るっていうのがちょっとあいまいなのが気になるが・・・まあ、考えませう。シンポ「戦争と医の倫理」のシンポジストの発言紹介は、以上です。

 

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iPod nano入手

以前、Creative MediaのMUVO FM2を持っていたが、高域の音がつぶれたような感じがして、不満だった。

そこで、彼女が持っているiPodに注目。高域が比較的きちんと聞こえるようだ。もちろん、圧縮データなのでMDなどよりは音は落ち、軽い印象を受けるが、僕としてはFM2より好印象。そこで、iPodを物色、nanoを昨日買ってきた。容量は4G。小さいのに4Gも入るなんて、進歩してるなあ。

005 となりの白いのは、ボイスレコーダーにするための部品。8000円弱。Belkinとかいうメーカーのものだ。

ボイスレコーダーを先日買ったのだけど、間に合わせのものだったので、パソコン非対応。で、ライン入力で音を拾ってWMAデータにしようと思ったが、どうがんばっても音が割れるので、iPodをボイスレコーダー代わりにしようと思ったのだ。

でも。

いま考えてみると、ボイスレコーダー代わりならCreative MediaのMUVO V100でもよかったか。単4電池が使える強みがあるし・・・。1GBで4800円だし。しまった。まあ、いいや。

そういえばお店を出るとき、ピーってなった。

「あれ?」と思っていると「すみません、こちらへ・・・」

店員が、同時に購入したiPod付属部品についている盗難防止の部品の解除を忘れていたのだ。

よかった、俺に反応したんじゃないのね(苦笑い)。こういう経験は二度くらいあるが、あんまり経験したくないね。

とりあえず、ジャミロクワイの曲を入れてご機嫌なおさかな。

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2007年4月21日 (土)

731部隊関連/国際シンポ「戦争と医の倫理」ウィクラー氏発言

4/8国際シンポ「戦争と医の倫理」。次に紹介するのはハーバード大学教授ダニエル・ウィクラーさんの発言だ。彼は、公衆衛生学部教授だとのこと。当日の資料には「生命倫理研究者」とある。

ウィクラー氏は、アメリカが戦後、七三一部隊をどう扱うかという点について検討した文書として、つぎのものを例示した。

---たしかに政府は、後になってひどく厄介なことになるかもしれない。しかしここから得られる情報、とりわけ細菌戦の人体に対する影響に関して日本人から最終的に得られるであろう情報は、後の厄介ごとというリスクを負うだけの重要性を持つ、とわれわれは強く信じる」(Cheseldine大佐、国務陸軍海軍三省調整委員会1947)---

ウィクラー氏は、「厄介ごとというリスクという考えには戦略的な配慮しかなく、道徳的な配慮はない」と批判。731部隊の情報入手の理由について、別の文書ではアメリカは「高い倫理観」があるために自分の国では人体実験ができないのだ、といっているものがあることにもふれ、アメリカの「高い倫理観」にふれていることを皮肉った。

さらにウィクラー氏は、「合衆国細菌戦調査団は一九四五年の終戦後すぐ日本を訪れ、七三一部隊の幹部たちと面会した」という経緯を述べ、七三一部隊の幹部たちは東京裁判で訴追されなかったこと、データはアメリカに引き渡されて免罪され、合衆国の機密資金から七三一部隊の科学者に報酬まで支払われたことを述べた。

 隠蔽工作の結果、アメリカ合衆国では、七三一部隊のことはほとんど知られておらず、当然のことながら、七三一部隊のことが知られていない理由を知っている人はさらに少ないといい、アメリカが現在、七三一部隊を隠ぺいしたことを否定していないものの、積極的に隠蔽があったことを述べているわけでもなく、遺憾の念を表明しているわけでもないことにふれた。

 彼の発言で、僕が興味を持ったのは、次の点である。

 ---国家安全保障のための研究では、不正な医学実験がおこなわれる危険性がある。通常秘密裏におこなわれる。情報がもれるのを防ぐことは正当だ。しかし研究が秘密裏におこなわれるために、一般の人々が研究を批判的に検討する機会が失われ、研究者は自らのおこないを正当化する必要もなくなる---

 たしかにその通りだ。「自らのおこないを正当化する必要がなくなる」、この点は重要かも。

 ダニエル・ウィクラー氏は、さらに七三一部隊のような過去の悪行が、「次の世代の重荷になる」という。データ独占・入手のために裏で取引がされたことで、「私たちアメリカ人も重荷を背負うことになった」と述べた。

 ダニエル・ウィクラーさんはこの1回のエントリで終了。当日の翻訳者の方の声が極端に聞き取りづらく、会場でもメモに異常なほど苦労した。録音した音を聞きながら極端に苦労してようやく上の記事を書いた。このくらいで勘弁を。

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シンポジウム(?)「みんなで語ろう 細菌戦問題克服への道と日中関係」開かれます

これはシンポジウムなんだろうか…。案内ハガキには何も書いてないが、とりあえず案内の文面通りに書くので、ご参照を。

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4/28日(土) 午後1時~4時30分

来日中の細菌戦被害者を囲んで 

みんなで語ろう 細菌戦問題克服への道と日中関係

 会場・文京シビックセンター 地下一階学習室 地下鉄春日駅、後楽園駅

【発言者(予定)】 

細菌戦被害者「10年間の細菌戦裁判の到達点と課題」

管建強(国際法)「日中共同声明と個人賠償請求権」

松村高夫(歴史学)、聶莉莉(文化人類学)、殷燕軍(国際法)、土屋公献(弁護団長)ほか「今後の細菌戦問題克服の展望」

********************

お~い。本当にこんなにしゃべるのかな? 時間足らないような気が…どういう学習会なんだろう? シンポなのか? 小さい会場でフリートーク? ハガキではわからないです。

ハガキに書いてある文章と連絡先は下記の通り。

********************

 裁判の一、二審はともに日本軍が中国各地で最近作戦を実施した事実と被害者は1万人を越えること、ジュネーブ議定書(国際法)に違反していることを認定しました。しかし、賠償・謝罪は認めませんでした。かつて、鈴木前首相は細菌戦の事実を調査する必要性を認めましたが、じつに不十分なものに終わりました。政府に細菌戦の事実を認めるように迫らなければなりません。

 原告が最高裁に申し入れのために来日します。ぜひご参加ください。

 731・細菌戦裁判キャンペーン委員会/731/細菌戦展示会実行委員/ABC企画委員会/731部隊細菌戦被害国家賠償請求訴訟弁護団

 731・細菌戦裁判キャンペーン委員会 奈須方 048-985-5082  

******************

余裕があれば行きたいんだけどなあ。参加費とかは書いてない。

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2007年4月20日 (金)

731部隊関連/国際シンポ「戦争と医の倫理」莇氏発言③

はてさて。国際シンポ「戦争と医の倫理」莇氏発言第三弾、これで莇氏は最後です。

一回目はhttp://anemonefish.cocolog-nifty.com/osakana/2007/04/post_7659.html

二回目はhttp://anemonefish.cocolog-nifty.com/osakana/2007/04/post_ab12.html

 つづいて莇氏は、七三一部隊で医学犯罪を犯した医学者の多くが、戦後各地の大学医学部などへ帰り、大きな影響力を発揮したことを指摘。「七三一部隊が免責されたことと深くかかわっている」と述べ、つぎの事例を挙げた。

 ---一九五二年、第一三回日本学術会議で、政府に対し一九二五年の「細菌兵器使用禁止に関するジュネーブ条約」を批准するよう申し入れる決議が提案されたが、否決された。反対した木村廉氏、戸田正三氏は七三一部隊本部へ多くの医学者を推薦した人物である。---

続いて。HIV事件についても言及する。

 ---一九八六年、日本で血液製剤によるHIV感染事件が起きた。これも七三一部隊員が中心になって設立した「日本ブラッドバンク」社(後のミドリ十字)の運営方針と深く関わっていると思う。---

つぎにアメリカのフランツブラウ教授が「731部隊問題から目をそらすことは自らの品位を落とすことだ」と警告していることを紹介した上で、つぎのようにしめくくった。

---ノーベル賞を受賞した湯川秀樹、朝永振一郎両博士は、戦争中は軍に加担した。湯川氏は原子力開発に、朝永氏はレーダー開発に。しかしともに戦後は反省して平和運動の先頭に立った。いま日本の医学界に問いかけられているのは、戦時中の戦争犯罪をあいまいにしてきたことに対し、真正面から立ち向かうこと。何が問題で、何が教訓だったか導き出すことが重要だ。---

なお、莇氏が簡単にふれた部分で、興味深かった部分を最後に紹介する。それはこの筋では有名なようだが、731部隊を調査したエドウィン・ヒルの報告文の一説だという。当日配られた文書から引用する。
---「調査の結果集められた証拠の情報は、われわれの細菌戦開発にとって貴重なものである。それは日本人科学者による数百万ドルの費用と数年の研究成果である。…このような情報は人体実験につきまとう良心の咎めに阻まれてわれわれの実験室では得られないものである。このデータを入手するためにかかった費用は25万円であり、実際の研究コストに比べればほんのわずかの額にすぎない」---

良心の咎めをいうなら、日本軍の蛮行を咎めるべきであった。情報を秘密裡に独占するのではなく、731部隊の実態を明らかにして、その問題を総括し、反省せしめ、何が教訓だったかを世に問うべきであったろう。自分の国が実験することは気が咎めるが、他国の情報なら金を積んで入手する。“自分の国が研究したよりも金額は安く済むのだからいいじゃないか”アメリカ政府・軍の「良心の咎め」とは、その程度のものだったのだ。

※莇氏の発言では、当時の国内外の日本人医学者や学生などの間に、ひろく「石井部隊」で人体実験がおこなわれていたらしいことが知られていたであろうことを史料を示しながら展開したのだが、僕の一連のエントリでは割愛した。

(莇氏の項、了)

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731部隊関連/国際シンポ「戦争と医の倫理」莇氏発言②

莇昭三氏(15年戦争と日本の医学医療研究会幹事長、城北病院名誉院長)の発言その2。その1は下記URL参照。

http://anemonefish.cocolog-nifty.com/osakana/2007/04/post_7659.html

 そして731部隊の凍傷班、吉村寿人氏の戦後の弁明(直接の指揮官でもないのにといういいわけ)を紹介した。吉村氏がどのような弁明をしたかは、下記URL参照。

http://anemonefish.cocolog-nifty.com/osakana/2007/04/731_085c.html

莇氏は、「こういう考えは戦後の医学界で一般的だったし、現在もある」と述べた上で、下記のようにいった。

---しかし、第一次世界大戦のランドベリー・カッスル号事件で病院船が撃沈され、脱出する救命艇にも発砲すべしという司令官の命令を実行した下士官への判決で、ライプチッヒ最高裁は次のようにいっている。
 「上官の命令が民法、軍法に違反していることを部下が知っていたなら、命令に従った部下も処罰を受ける責任がある」
 上官はいつも道徳的に正しいとはかぎらない。命令であろうがなかろうが、執行した一人ひとりに
道徳的責任があるという考えである---

続いて、有名なニュルンベルグ裁判についても触れた。

---第二次大戦後のニュールンベルグ裁判でも「ニュールンベルグ原則―第四項」で「政府または上司の命令にしたがって行為した者は、道徳的選択が現実に可能であったときは、国際法の責任を免れない」と宣言している。
 古来医師は、聖職者、裁判官とともにプロフェッショナルといわれてきた。プロフェッショナルとは、人間の行為の善悪の判断を神に代わって一任することを社会が確認してきた職業だ。15年戦争当時、「ニュールンベルグ規則」が確立していなかったとはいえ、「人の命を損なわない」ことが医師・医学者の判断基準の基本的原則であったはずだ。---

「『人の命を損なわない』ことが医師・医学者の判断基準の基本的な原則であったはずだ」まさに、その通りだろう。医学の何たるやを忘れて戦後に至って反省もせず、弁明ばかりするようでは、医師・医学者の資格はない。

【4/20一部修正】発言原稿と比較して話していない部分、簡潔にしか述べなかった部分、いいまわしなどを修正しました。

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2007年4月19日 (木)

戦争はないにこしたことはない。そのために何が必要か。

僕が感じている矛盾。

市民社会では殺人は認められない。なのに、戦争ではなぜ認められるのか。仮に真の祖国防衛であり、現に侵略を受けている国が自衛のためにたたかったとしても、それは市民社会における正当防衛とは違う。

市民社会で僕が暴漢に襲われたとする。たぶん僕が暴漢に襲われて、相手の脅威から逃れようとして殺めても、正当防衛だと認められることもあるかもしれない。

しかし戦争の場合、真の自衛戦争だったとしても、自衛戦争は相手を能動的に殺傷することを要求する。待っていては自衛にはならないからだ。一人一人の兵士に着目すれば、人を積極的に殺したり、傷つけなければならない。命を奪われる。手足を失う。失明する。明らかに一見してわかる、しかも跡が残る傷を負う。そういう不可逆的な傷、落命を与えるのも与えられるのも嫌だ。すべての人類には、平和的生存権があり、身体を傷つけず、傷つけられない権利があり、その人なりに人生で幸福を追求する権利があると信じるからだ。

やはり戦争はおきないにこしたことはない。そのために何が必要か。

①日本の憲法9条を守り、改変させないこと。国際貢献のために行動できるようにするといいながら、アメリカの戦争に反対もせず追随するだけが能の日本政府に金科玉条をあたえないこと。

②9条の精神と日本国憲法前文の精神にのっとり、武力ではなく話し合いで国際問題を解決する機運を日本が世界に率先して広げること。

③アメリカの世界軍事戦略に日本が組しないこと。

④常任安保理事国が、核を廃棄し、安全に処分すること。

⑤核兵器以外の非人道的武器=クラスター爆弾、劣化ウラン弾の使用・製造・開発・所有も即座に禁止すること。

⑥世界中で、銃器を市民が持つことを基本的に禁止すること。

⑦世界の武器輸出の8~9割を誇るという、国連常任理事国の武器の輸出を即刻やめること。

⑧国民投票法に、最低投票率を設けること。少なくとも憲法96条の精神に乗っ取り、国の骨格を決める重大問題を決めるというその重みに鑑み、最低投票率は3分の2に設定すること。その際、無効票もふくめた投票数のうちの過半数でなければ憲法改定は認められないようにすること。【4/20追記】※ただし、公務員の運動禁止や、有料広告無制限を見直す。この点で適切な修正がなされないかぎり、廃案とすべきである。

そのためにも、参議院選挙で・・・といいたいところだが、参院選の前に、国民投票法案は最低投票率もないまま決まったりして・・・。

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731部隊関連/国際シンポ「戦争と医の倫理」莇氏発言①

4月8日に大阪でおこなわれた、731部隊問題をテーマとした国際シンポジウム「戦争と医の倫理」のシンポジストの発言大要を紹介していく。何回かに分かれるのは勘弁願いたい。

 僕がまず紹介していきたいのは、3人のシンポジストの一人、莇昭三氏(15年戦争と日本の医学医療研究会幹事長、城北病院名誉院長)の発言である。発言順序からいえば最後だったのだが。

 莇氏はまず、次のように述べた。

 ---15年戦争中に日本の一部の医師による医学犯罪が行われた事実ははっきりしているが、国や医学界はその事実を認め、何が問題だったかを今日まで明らかにしていない。私たちは戦後60年、いまからでも事実を明らかにし、教訓を汲み取る必要があると指摘する。これが今回の「戦争と医学」展の趣旨である---

 そして莇氏は、「政府は一貫して医学犯罪への関与を否定してきた」と述べ、「そういう事実を聞いてはおりますが、これを調査する権能も持たず、またこれを調査する必要もないのであります」(殖田法務大臣、衆議院外務委員会1950)という答弁、さらに1997年、98年の参議院で、99年には衆議院で「731部隊関連資料のアメリカからの返還」について質問されたが「資料(史料)は存在していない」と政府が言い続けたことにふれた。

 それはさておき。

 莇氏の発言のなかで、僕(おさかな)が莇医師の興味を持ったひとつめは、世界医師会議への日本医師会加盟にあたって、日本医師会が出した声明である。

 ---第2次世界大戦後、1947年に世界医師会が発足した。しかし日本とドイツの医師会加入には、両医師会の反省の意をこめた声明が必要とされた。日本医師会は1949年3月の年次代議員会で声明を発表した。
 「日本の医師を代表する日本医師会は、この機会に戦時中に敵国人に対して加えられた残虐行為を公然と非難し、また行われたと断言され、そして時として生じたことが周知とされる患者の残虐行為を糾弾するものである」---

 莇氏は、「この声明は、日本医師会が機関として731部隊問題等に触れた唯一のものだ。しかし『時として生じたことが周知とされる』とあいまいな声明で、しかも残虐行為をした当事者を『非難』するという『第三者的発言』にすぎない」と批判した。

莇医師が述べたことで、僕が興味を持ったのは二点目は、次の点である。

---「731部隊本部」にいた石川太刀雄(太刀雄丸だと思うが…byおさかな)には、戦後私は医学生として病理学を習った経緯があります。私には彼は普通の医学者であり、殺人をするような人格には見えませんでした。このように「731部隊」に関わった医学者や「生体手術練習」をした軍医たちは、日常生活の場では人殺しなどをするはずもない善良な人々なのであろう。しかし当時、どうしてあのような「医学犯罪」を犯したのであろうか?---

莇氏は、下記のような理由を上げた。

---民族差別、敵愾心、それらの理由もあるだろうが(※)、もっとも決定的なのは「上官の命令」「上司の指示」であろうと思われる。
 「731部隊」の「血清班」班長の秋元須恵夫医師は「医の倫理を問う」の中で教授の命令に従わなければならなかったと記述し、拒否すれば「破門」されるか、軍法会議に処せられるという理由を述べている。---

 一番大きいのは、上官命令に従わなければならなかったことだ、と。しかし上官命令なら許されるのか? という論点へと発言は続いていく。(つづく)

【4/20修正】

※の部分は、当日配布された原稿では大要、つぎのようになっている。当日は簡単に端折ったので、上記本文からはずしたが、下記に紹介しておく。

---「戦争状態」では「殺すか、殺されるか」だ。対敵する「捕虜」や死刑が予定されている捕虜を医学の発展、技術向上のために利用しても問題がないのでないか、という当時の時代感覚―敵愾心、愛国心、民族差別等が、犯行を矛盾なくおこなわせた理由の一つだろう。
 また軍事秘密というベールを利用し、その研究によって「よい結果」がでれば医学の進歩となる。つまり、「先端的研究」は「倫理規範」によって妨げられるべきでないという考え方もあったと思う。---

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2007年4月18日 (水)

明日から? 731部隊問題シンポ発言連載します・・・

今日、おおよそ大要をまとめたので、明日かあさってから731部隊問題を中心にあつかった、4月8日の「戦争と医の倫理」のシンポジストの発言を簡単に紹介したいと思います。

今日は疲れた。仕事詰まってます。

明日も火の車です。

おやすみ。

あ! 大事なことをいうのを忘れてました。

長崎市長の冥福を祈ります。

平和運動では注目していたので・・・核兵器廃絶の炎を絶やすな。

暴力団なんて何で存在するんだ。僕は、一切の暴力に反対する。

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2007年4月17日 (火)

GeForce8600GTS、いまいち?

下記URL参照。

GeForce8600GTSの発売日じゃんね、忘れてたよ・・・。

http://www.4gamer.net/review/geforce_8600_gts/geforce_8600_gts.shtml

でも、上記URLのレビューの文中にあるとおり、GeForce7900GSに勝ったり負けたりというベンチマーク結果で、「やっぱりGeForce8600GTSほしいな」とは思えない。

おさかなのグラフィックボードはちょうどGeFprce7900GSなので・・・。

もうちょっと様子をみようかな。やっぱりDirect10のゲーム待ちか?

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長崎市長が撃たれました・・・

本日(17日)午後7時52分ごろ。

YOMIURI ONLINEいわく、「長崎市の伊藤一長(いっちょう)市長(61)が、JR長崎駅前にある同市大黒町の選挙事務所前で、男に銃撃された」とのことだ。

「市長は救急車で市内の長崎大医学部・歯学部付属病院に運ばれたが、心肺停止の状態。直後に事務所員が犯人と見られる中年の男を取り押さえ、長崎県警が、男を殺人未遂の現行犯で逮捕した」

 県警によれば、現行犯の男は「指定暴力団山口組系水心会会長代行、城尾哲弥容疑者(59)」とのこと。

 ・・・っていうかさ、暴力団が何でこの世の中いるのでせう? おっかないね。ひどい話だ。

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731部隊関連/戦争加担に対する医師会会長声明

先日、4月8日におこなわれたシンポジウム「戦争と医の倫理」に行ってきたことは話したが、また一つ、資料?を紹介する。…資料というほどでもないけど。

とりあげたいのは、医師会が731部隊などの生体解剖や人体実験を反省していたかどうかと言う問題です。当日渡された資料や、実行委員会メンバーから聞いた話では、下記の日本医師会会長声明が唯一の反省だそうです。

「日本の医師を代表する日本医師会は、この機会に戦時中に敵国人に対して加えられた残虐行為を公然と非難し、また断言され、そして時として生じたことが周知とされる患者の残虐行為を糾弾するものである。 高橋明 日本医師会長」(※)

 ちょっと日本語ヘンですけど(笑)、たったこれだけ。まるで他人事のような声明。1951年に世界医師会に加盟する際、反省が必要になって、1949年にやむなく出した声明だとのこと。前回のエントリでは一部の人の神経を疑ったわけですが、別に彼個人に特有なものではないのではないかと思っています。組織だった反省がなければ、個々人が反省していなかったり、反省も不十分だろうことは、当然だと思うからです。組織が反省しても個人が反省しないことも当然あるでしょうが。

 シンポジストとして発言した莇昭三氏(15年戦争と日本の医学医療研究会名誉幹事長)は、731部隊に参加した石川太刀雄氏についてつぎのように述べています。

 「『731部隊本部』第一部の石川班の石川太刀雄には、戦後私は医学生として病理学を習った経緯があります。私には彼は普通の医学者であり、殺人をするような人格には見えませんでした。このように『731部隊』に関わった医学者や『生体手術演習』をした軍医たちは、日常生活の場では人殺しなどをするはずもない善良な人々なのであろう。しかし、当時、どうしてあのような『医学犯罪』を犯したのであろうか?」

 いくつか考えられる理由を簡単に莇氏は述べていますが、それはまた。

【追記】※声明は、1951年の世界医師会のときには、次のように言い回しが変わっていたようだ。

「日本の医師を代表する日本医師会は此の機会に戦時中に敵国人に対して行なった暴行を非難し、又行われたと主張され、そして二、三の場合には実際行われたという患者の残虐行為をとがむ」

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2007年4月13日 (金)

元731部隊員吉村氏「私がマスコミに責められるのはお門違い」

シンポジウム「戦争と医の倫理」ならびに「戦争と医学」展に行ってきたことは先日述べた。シンポジウムの発言内容は、もう少し後で紹介することになりそうだが、とりあえず、「戦争と医学」展のパンフレット(展示内容とまったく同じものが載っている。一部500円だった)も持っていることだし、そのなかから興味(?)を持ったものを紹介する。

いちばん僕がびっくりしたのは、下記の資料である。

---吉村寿人の弁明

 私が属していた部隊に戦犯事項があったことが最近、森村誠一氏「悪魔の飽食」に記載され、それがベストセラーになった為に国内の批判を浴びるようになった。しかし私の属した部隊は細菌戦の事を研究していたのであるが、最初に記したように私は生理学者であった為に部隊本来の仕事とは別の研究をやっていたのである。

 従って、此らの新聞やマスコミは世間の耳目を引く為に私に無関係の事をいかにも私が責任者であった様に書くのは全くの捏造である。多少社会的地位を得た私を引き合いに出してあたかも自分達の手柄話にしたい為の作文に過ぎない。個人の自由意志でその両親に従って軍隊内で行動が出来ると考える事自体が間違っている。軍の何たるやを知らず、ましてや戦争の本質などを知らない若い記者が現在の民主主義の時代の常識から書いた誤報であることは歴然としている。そんな個人の良心によって行動の出来るような軍隊が何処にあるだろうか。殊に当時の武官と軍属の間には明確な格差がつけられ武官は軍属の命に服する必要はなく、逆に軍属は武官の命には全体服従を強いられていた。しかも、個人の良心によって部隊長の命令に反する行動は絶対に許されなかった時代である。しかも私が戦時中に属していた部隊において戦犯行為があったからとて、直接の指揮官でもない私が何故マスコミによって責められなければならないのか、全くのお門違いの事であり、マスコミの何らかの意図的な動機によるとしか判断の仕様がない。(吉村寿人:喜寿回顧、吉村先生喜寿記念行事会、1984年)---

 731部隊に参加していたのに自分に責任はないといいきる神経経ってしまっていいんだろうか?どういう思考回路になっているんだろう。これが戦争なのか?

 ちなみに「戦争と医学」展の資料によれば、吉村氏は1950~52年に3回にわたり、凍傷実験論文を発表。生後三日目、1ヶ月、6ヶ月の乳児を使った実験を発表した。戦後になって凍傷実験を乳児を使ってはできないだろうから、731部隊時代の研究発表だろう。彼は京都府立大学の教授から学長になったとのことだ。

【08/10/25】下線部追加。取消線追加。

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2007年4月12日 (木)

「慰安婦」問題での安倍発言に対するテッサ・モーリス・スズキ氏論文

先日、大学時代の先輩にさそわれて、とあるメーリングリストに参加。すると、下記のような論文が流れてきたので、転載します。

論文執筆者のテッサ・モーリス・スズキ(Tessa Morris-Suzuki)氏はオーストラリア国立大学教授で、日本でも岩波講座「アジア・太平洋戦争」などにかかわっています。現在の国際情勢を見る一助になればと思います。

青字による強調は当ブログ管理者のanemonefish=おさかなによるものです。

なお、文字化けしているのはおさかなの元にメールが流れてきた時点で文字化けしているので、おさかなのせいではありません・・・でも、一箇所だけなので、論文の趣旨はきちんとわかると思います。

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迷走する安倍の二枚舌、真意はどこに?

3月のはじめ、米国下院で日本の戦時中の従軍慰安婦問題に関する決議案の審議がは
じまり、安倍首相は「狭義の意味では強制ではなかった」として、謝罪を拒否している。一方で、1993年に政府としての関与を認め、元「従軍慰安婦」に対し「お詫びと反省の気持ち」を表明した河野洋平官房長官(当時)の談話も否定はしない。このような二枚舌をつかう日本政府を、近隣諸国やオーストラリアのような関係国に住む人々はどのようにみているのか、アジア市民権ネットワークの代表でもある、オーストラリア国立大学のテッサ・モーリス・スズキが力強い小論文にまとめました。

(翻訳:金克美/TUP)

翻訳、配信は著者の許可を受けています。

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従軍慰安婦:
ほんとうのことを言う時(普段使っている普通の意味で)

テッサ・モーリス・スズキ
2007年3月8日

2000年8月、ドイツではナチ奴隷労働の何万人もの生存者を補償するために強制労働補償基金が設けられ、51億ユーロの基金が戦時中の奴隷労働の使役にかかわったドイツ政府や企業によって共同で出資され、2005年までには、7万件以上の補償請求が認められている。

日本史の研究者の中には、日本とドイツの戦争責任に対する姿勢の比較に反対する者もいる。確かに、過去に向き合う「良い」ドイツとそうでない「悪い」日本と、単純に二分するのは深刻な誤解を生む。歴史的責任へのドイツの姿勢は、複雑で、さまざまな意見がある。そのうえ、ドイツの主要な問題はホロコーストへの責任であり、それは、日本の歴史において、これに明確に相当するものはない。

一方、日本には政府を説得して、戦時中の過ちに対する責任をとらせようと何十年も戦う、多くの決然とした勇敢な学者、ジャーナリスト、弁護士、および一般市民がいる。困難と、時には落胆をともなう状況のなかでの彼らの努力は称賛に値する。おおやけに日本の歴史的責任の問題を提起すると、多くの場合警察がとりたてて犯罪として扱おうとしない、暴力的な脅しをちらつかせた口汚いメッセージの集中砲火に直面する。

しかしながら、強制労働の問題では、日本とドイツの違いははっきりと対照的だ。日本も戦時中、鉱山と工場で働くために非常に多くの強制労働者を徴用した。しかし、日本の場合は、この強制的徴用の暗部として、いわゆる「慰安所」に収容され、日本軍の手による強姦やその他の性的虐待を受けた女性の強制的な徴用があった。

また、ちょうどドイツが強制的に労働者を徴用したかどうかについて論議を必要としないように、「慰安所」が存在したという事実に疑問の余地はない。ドイツ政府は強制労働を認め、謝罪し、賠償金の支払いを行ったが、しかしこれまで何人もの著名な日本の政治家たちは、戦時中に徴用された労働者と「従軍慰安婦」の双方とも、本質的に強制であったことを認めたがらない。2007年3月の最初の週にトップニュースを飾ったのはこの後者の問題である。

これより2週間ほど前、米下院では日本政府に対し、戦時中の「従軍慰安婦」の戦時暴力を謝罪し、この事実について正確な公教育を行うよう要求した下院決議案121号に関する審議が始まった。議会がそのような決議案について審議するのは決してはじめてではないが、このたびの議論は特に多くの国際的な注目を集めた。

米国議会決議案に対し、3月1日、安倍晋三首相は「従軍慰安婦」の募集が「狭義の意味の(軍の)強制性は、それを裏付ける証言はなかった」とコメントした。数日後の国会答弁で彼はこの発言を繰り返し、「狭義の意味での強制とは」、明らかな事実として、「官憲が家に押し入って、人さらいのごとく連れて行く」ことがなければならないと述べた。

米国議会決議の結果がどのようなものであれ、彼および彼の政府は謝罪しないと明言したことからも、安倍には「従軍慰安婦」の徴用は「広義の意味で」強制的であったと主張することに、何の問題も、また一切の歴史的責任も感じていないことは明らかである。また、麻生太郎外務大臣は米国議会決議案を「客観的事実に基づいていない」と非難した。

これらの発言を読み私は、もしドイツ政府がナチの強制労働に対して「狭義の意味での強制」ではなかったので歴史的な責任はないと主張したら、国際的な反応はどんなものかと想像した。また、もしこの強制労働を積極的に否認するドイツの大臣のひとりがクルップという名で、その名の財閥の直系の子孫であったとしたら、世界はどのように反応するだろうかと、考えた。(訳注:クルップ社はドイツの重工業企業。父親から工場を受け継いだアルフレート・クルップが事業を発展させ、第二次世界大戦中にはドイツ軍向けに、戦車や大砲などの兵器を製造したことでも有名)
「従軍慰安婦」が被らなければならなかった悲運に対する責任の拒否は、もちろん、アジアの隣人やオーストラリアを含む地域のパートナーとの関係にとって非常に重要な問題である。オーストラリアの元「従軍慰安婦」ジャン・ラフ・オハーン(訳注:オランダ語ではジャンヌ・オフェルネ)は、戦時中の「慰安所」での強姦と虐待の経験に関して直接米国議会で感動的な実体験に基づく証言を行った人々のひとりである。オーストラリアとの緊密な関係を望む安倍の熱意は広く報道されてきており、彼の首相としてのありかたに、日本とオーストラリアの友好関係の新たな局面の始まりを見るものもいる。しかし、日本政府は安倍や麻生のコメントが、韓国や中国だけでなく特に戦争の記憶が生々しく残っている(オーストラリアのような)多くの国々において、日本の国際的イメージを損なわせたことを把握できないように思える。北朝鮮によって拉致された日本人の運命は近年日本国内で激しい感情を引き起こし、安倍自身も感極まって、公衆の面前で彼らの苦況に涙を流した。なのになぜ安倍や彼の政権にいる人々は、ジャン・ラフ・オハーンのような人々の体験が同じような感情をオーストラリアや近隣諸国に抱かすかもしれないと想像できないのか、
人・u桙ヘ不思議に思う。

強制と従軍慰安婦

「慰安所」の歴史にまつわり多くの混乱と論争があるが、いくつかの明白な事実がある。戦時中、日本軍の軍人が使用するための売春所が、アジアの占領地域全体につくられた。1932年には最初のものが設置され、その大部分は1937年に中国と全面的戦闘状態になった後につくられた。なかには、民間人が利益を得るために営業したものもあったが、そこも頻繁に出入りしたのは日本軍軍人であった。その他は直接日本軍によって設立され運営された。元内閣総理大臣の中曾根は海軍の彼の部隊が使うためにボルネオ島の「慰安所」建設の予算を許可したことを彼の回顧録でふれている。

これらの場所で働くために徴用された女性の数は定かではなく、予測は2万から40万と大きく異なるが、歴史家吉見義明
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%89%E8%A6%8B%E7%BE%A9%E6%98%8E

が慎重な研究を行い、その範囲を5万から20万と狭めている。また、徴用の方法と女性が置かれた環境はそれぞれの状況により大きく異なる。以前に売春婦として働いていた日本人女性や、ある意味で「自発的」――貧苦や借金、また絶望の抑圧から追い込まれたものも多くいた。大半は韓国と中国からの女性だった。その多くは工場やレストランの仕事の約束につられ、家庭からおびきだされ、異郷の「慰安所」で監禁された。韓国、東南アジアやその他の地域には、銃口を突きつけられ集められた女性もいた。「慰安所」に連れてこられる前に軍人によって強姦された女性もいた。
多くの人間が――軍人だけでなく、韓国の植民地警察(もちろん、日本の指揮下の)や民間人ブローカー(それらブローカーは今日人身売買業者によって使われるのと同じ詐欺の手口を使った)が「従軍慰安婦」の徴用にかかわった。同じように鉱山や工場への強制労働の徴用に際しても、まぎれもない暴力行為や脅迫、また偽の約束など、様々な手口が使われた。
このことを証拠づけるのは、耐えがたい痛みと乗りこえなければならなかった烙印にもかかわらず、自らの体験を話すために進み出た非常に多くの女性の証言である。また、「慰安所」を使用した元軍人と、そしてそれらを設立するのにかかわった中曽根のような人々の証言もある。多くの書類は戦争の末期に(誤ってか、または意図的にか)破棄されたのだが、残存する戦場日誌とともに、「慰安所」の規則や運営を詳述した文書は、日本軍が慰安所制度の設立と運営に関わっていたことを明らかにする。それだけでなく、吉見義明によって掘り起こされた公文書からも、この事実は確認される。

1991年12月から1993年8月にかけて、日本政府は従軍慰安婦問題の調査を行った。調査結果に基づいて、1993年8月4日に当時の官房長官河野洋平は談話を発表した。談話において河野は次のように述べている。

「慰安婦の募集については、軍の要請を受けた業者が主としてこれに当たったが、その場合も、甘言、強圧による等、本人たちの意思に反して集められた事例が数多くあり、更に、官憲等が直接これに加担したこともあったことが明らかになった。また、慰安所における生活は、強制的な状況の下での痛ましいものであった」

河野は、つづいて「従軍慰安婦」として「数多の苦痛を経験され、心身にわたり癒しがたい傷を受けたすべての方々」に政府の「心からのお詫びと反省の気持ち」を表明し、以下の約束をした:

「われわれはこのような歴史の真実を回避することなく、むしろこれを歴史の教訓として直視していきたい。われわれは、歴史研究、歴史教育を通じて、このような問題を永く記憶にとどめ、同じ過ちを決して繰り返さないという固い決意を改めて表明する」

この談話に従い、1995年に、村山内閣はアジア女性基金
http://www.awf.or.jp/

の設立を支援(設立したのではなく)した。アジア女性基金は、何らかの金銭による賠償を生き残った犠牲者に提供するために、一般市民から寄付を集めることを計画した。しかしながら、多くの犠牲者が、補償金を支払うのは日本政府の義務であるという原則に立ち、アジア女性基金からの補償を受け入れることを拒否した(基金は、その事業の2007年3月31日の終了にともない、解散すると予想される)。
1996年に、国連人権委員会によって任命された特別報告者は「従軍慰安婦」問題に関する詳細報告を発表した。結論は明確である:

「特別報告者は、大部分の女性は、自らの意思に反して慰安所に置かれたこと、日本帝国軍は、大規模な慰安所網を設置し、規制し、かつ監督したこと、かつ日本政府は慰安所に責任があることについて完全に確信を得た。これに加えて、日本政府は、国際法上これが示唆するところから発生する責任を取る覚悟をすべきである。」

元「従軍慰安婦」と「慰安所」に訪れた元日本軍人を含むその他関係者からのさらなる証言はアジアの女性グループが集まって2000~2001年に開かれた民間のフォーラム、女性国際戦犯法廷で集められた。
法廷の主な主催者は受賞歴のある日本人ジャーナリスト松井やより(2002年没)であり、提出された証拠はガブリエル・カーク・マクドナルド(ユーゴスラビア戦犯法廷の前所長)を含む国際法学者らによって証拠評価された。

要約すると、必ずしもすべての「従軍慰安婦」が銃口を突きつけられて駆り集められたわけではないが、そうされた者もいた。「サービス」に支払を受けた者もいたが、ほとんどはそうでなかった。すべての「慰安所」が軍の直接管理であったわけではない。しかしそれは、膨大な数の女性が、暴力によるか、強制的であったか、または騙されるかして、結果的に彼女らの一生涯に影響を及ぼした恐ろしい性的暴力の犠牲となる状況に連れ込まれたという事実を打ち消すものではない。私は疑う、「数多の苦痛を経験され、心身にわたり癒しがたい傷を受けた」多くの人々が、その傷が、「広義」の強制の結果であったか、あるいは「狭義」の強制の結果であったかなどと思い悩んで月日を過ごしてきたであろうか、と。
日本のシステムは、この意味ではナチの強制労働のシステムとなんら違いはない。ある専門家の言葉を借りればそのシステムは、「自発的応募にまかせるかと思えば、脅しや暴力はもちろん賃金を支払うともちかけるなど、しょっちゅう変わる矛盾の多い政策と、予測不可能な方針転換」の複雑な混合物なのだ。

暴力の遺産

米国議会が「従軍慰安婦」問題に関する決議を審議している間、保守的な日本の議員グループ(政権与党の自由民主党員たち)は、政府に河野の謝罪を公的に否認させようと圧力をかけている。安倍のコメントとそっくりそのままの彼らの主張は、「従軍慰安婦」が「本人の意思に反する業者の強制連行はあったかもしれないが、軍や官憲による強制連行はなかった」ので、従軍慰安婦にそのような謝罪の必要は全くないということである。

この否認は、「従軍慰安婦」に対し公正な対応を要求している人々は、偏見に満ちた無知な「日本叩きをする連中」にすぎないという主張とワンセットになっている。例えば、保守的な産経新聞のジャーナリスト古森義久による記事は、米国議会決議案の「前提には慰安婦はすべて日本軍に直接に強制徴用され、河野談話も村山談話も明確な謝罪にはなっていないという決めつけがある」と述べている。
古森は決議案を注意深く読んだように思えない。
下院決議案121号は(マイケル・ホンダが提案者、戦時中に米国の戦時強制収容所における収容を経験した日系アメリカ人)、確かに「帝国軍隊への性的な奴隷制度への若い女性の強制」について言及しているが、どこにも、すべての募集が軍隊によって実行されたと示唆していない。反対に、日本の政府が「帝国軍隊の性的な隷属を唯一の目的として若い女性の獲得を"公式に委託"した」(""は原文著者による強調)と慎重な言葉遣いで述べている。また、決議案は、「日本政府関係者と一般市民の尽力と同情が1995年に民間のアジア女性基金の設立をもたらした」ことを褒め、1993年の河野談話での謝罪を言及している。しかしながら、河野談話に示された謝罪撤回の動きと、アジア女性基金の解散に懸念を示し、その文脈で日本政府が「従軍慰安婦」の歴史に関して改めて謝罪し、情報を広めるように求めている。つまり、決議案の本質は、日本政府が河野の約束を果たすことを要求しているのである。

米国議会決議案の慎重な言葉遣いと日本が過去に謝罪を認めていることを考えれば、麻生外務大臣がなぜ「事実に基づくものではない」と決議案をしりぞけるのか理解しがたい。しかし、一方で麻生にとっては、事実が厳密に調べられなかったことが都合が良いのかもしれない。イギリスのジャーナリスト、クリストファー・リードの報告によれば、麻生自身が、麻生財閥の子孫であり旧財閥系企業である麻生セメント株式会社の元代表取締役である。(戦時中、吉隅炭坑で少なくとも300人の連合軍捕虜:イギリス人101人、オーストラリア人197人、およびオランダ人3人を労働させ、同様に、何千人もの朝鮮人強制労働者を雇用した)
安倍と麻生が否認して、いったいどのような目的が達せられるというのだろう? 米国議会決議案否決を促進するという目的に適わないことは確かである。それどころか、彼らの発言は議会決議案に"反対する"(""は原文筆者による強調)米国議員を真剣に当惑させた。米国の決議案121号の反対者の主な戦略は、日本の政府が既に十分に「従軍慰安婦」の受難に陳謝しており、さらにその問題にふれる必要は全くないと主張することだった。安倍と麻生は反省を回避することで、彼らに最も近いアメリカの味方の足元をすくってしまったのだ。

否認の政治

慰安婦制度の本質は「強制」だったことに疑問をなげかける安倍は、まぎらわしくも、実際には河野談話を撤回していないと主張する。しかし、この2面性のある主張は、安倍に対する批判者たちを納得させることなく、なぜ日本の政治家の謝罪が隣国に懐疑的に見られる傾向があるのかという点を明らかにした。謝罪は個別的なものであったのであり、また、犠牲者に対する補償や歴史的責任に関するしっかりした公教育プログラムなどの内実ある包括的政策によって、裏付けられたことはなかった。だからこそ、河野談話などの談話(たぶん、どんなに善意に基づいたものであったとしても)は、次に権力の座につくグループによって簡単に改ざんされ、解釈しなおされ、その場の状況で言葉をにごされ、または簡単に放棄される。

もちろん安倍には、この問題と関連する前歴がある。2001年初め、NHKは前年末に閉廷した女性国際戦犯法廷に関するドキュメンタリーを制作した。番組が放送される数日前に、安倍(当時は内閣副官房長官)はNHKのチーフプロデューサーと面会した。彼らはドキュメンタリーの中身について議論し、その直後に、NHK経営者側によって土壇場で批判のトーンを実質的に弱める変更が番組のプロデューサーに命令された。

4年後、NHKの内部告発者が、安倍晋三が番組の内容を変えさせるために公共放送局であるNHKに直に圧力を加えた(日本の公共放送法に違反した介入)と発表し、問題はトップニュースになった。NHKのスタッフと番組について議論したのを認めた安倍は、面会が「政治的圧力」であったことを否定した(「狭義の意味での政治的圧力」というべきだろうか?)。この件は政治的論議を引き起こしたが、マスメディアの大部分は内部告発者の信憑性に攻撃を集中させた。

ことの結果、間違った行いをしたことでお仕置きされたのはNHKの内部告発者と事件を伝えた朝日新聞のベテランジャーナリスト、本田雅和である。本田は保守的なメディアから批判、中傷、皮肉の集中砲火をあび、彼の上司によって記者のポストから外された。

その間安倍は、歴史と記憶関連の問題と、北朝鮮による日本人拉致問題に関して熱心な国家主義者であるとの信任状をうけ総理大臣に任命された。しかしながら、政権の座について以来安倍は、よりタカ派の後援者を失望させている。2006年11月に、彼は中国をなだめるようなそぶりをし、長い間両国間の関係を悩ませている歴史問題を研究するために日中共同委員会を設立した。より深刻なのは、北京の六カ国会議の結果、北朝鮮に対する強硬路線をとる日本の安倍政権が他から孤立し、日本は拉致問題の解決に路線変更をしなければならないかもしれないという予測が起こったことである。明らかに揺れる政策と重要な社会・経済問題へ目に見える政策的な影響を与えられなかった安倍の個人的な人気は急落した。「従軍慰安婦」問題への彼の発言は、日本の右派の信頼を回復したいという安倍の熱望という文脈において、とりわけ7月の重要な参議院選挙への下準備として理解されなければならない。

なさけないほど相変わらずの話である。歴史的真実は短絡的な政治的便宜主義の犠牲にされている。犠牲者は今回、誰よりもまず、またもや政治家の道徳的に破綻した小事にこだわるレトリックによって侮辱され、正義を否定されている、生存する「従軍慰安婦」自身である。しかし、もう一方の犠牲者は日本人自身なのだ。近隣国との関係は政治的指導者の近視眼の、そして、不適切な行動で損なわれている。過去数日間、ニュースを読んでいて私は、松井やよりを思い出していた。彼女は死のその日まで真実と正義のために勇敢に戦った。そして吉見義明のような歴史家と本田雅和

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%AC%E7%94%B0%E9%9B%85%E5%92%8C

のようなジャーナリストに想いを馳せる。元「従軍慰安婦」と彼らのような日本人こそが正当な処遇を受けるべきなのだ。


原文:

http://nautilus.rmit.edu.au/forum-reports/0706a-morris-suzuki.html

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TUP速報の申し込みは:

http://groups.yahoo.co.jp/group/TUP-Bulletin/

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2007年4月11日 (水)

元731部隊大川氏の発言補足

シンポジウム「戦争と医の倫理」が4月8日、保険医団体連合会などが中心となった「戦争と医学」展実行委員会によっておこなわれた。3月末~4月8日までおこなわれていた医学会総会に対し、「医学界が15年戦争に荷担した責任などを問う企画を公式企画としてとりあげてもらえないか」という働きかけがされたが却下された。しかしこれが展示企画としては許可されたのが、「戦争と医学」展だった。この展示とリンクしておこなわれたのが、医学会総会とは別会場でおこなわれた、このたびのシンポジウムというわけだ。

医学会総会会場の展示コーナーは、OBP円形ホールだった。何と、失礼なことにトイレの前だった。医学会総会の展示は、他の展示はほとんど企業向けのものばかりだった。そもそも企業向けなのだろう。なかには「アガリクス」など、健康被害が取り沙汰されて大問題になったものまで、堂々と宣伝ののぼりが立っている始末。思わず心の中で「おいおい、大丈夫かよ、まがりなりにも医学会総会の展示だろうが…」と思ってしまった。「金が物をいう」のを地で行くような展示会場だった。

「戦争と医学」展も、OBPホールの展示にあたっては、最初は200万~300万とかいう数字を出されたそうだが、そんなに払えないので、ということで70万にしてもらったそうだ。しかし、70万円も安い買い物ではない。しかもトイレ前。ある医師は「いまの医学会の位置づけは、その程度だということ」といっていた。

 さて、蛇足?はその辺で。すでに報道もされているが、元731部隊員の大川福松氏がシンポジウム会場を訪れ、証言した。ちょっとTBしていただいた方のエントリを拝借します・・・。kojitakenさん、すみません・・・。

http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20070409/1176115827

 で。大川さんがいったことで、ちょっと興味深かったことを紹介。中国・731部隊罪証陳列館の地下には、まだ発掘されていない部分があるみたいだ。大川さんいわく、「731部隊の地下は、どの程度破壊されているのか。破壊されないで残っていないだろうか」と。「化学薬品やホルマリン漬けの標本はビンに入っているのだから、爆破されていなければ残っているのでは」という趣旨のことも話していた。

 731部隊罪証陳列館館長の王鵬さんも、地下はふさがっているようなことをいっていた。大川さんに「ぜひその扉を開ける人になってほしい」と呼びかけていた。
 あんまり731の事は詳しくないのでよくわからないんですけど…731部隊本部の地下は、本当にふさがれているんでしょうか? どんな感じでふさがれているの?? 一度陳列館にも行ってみたいものです。

 それにしてもまだ全体が発掘されていないなんて・・・何でじゃ。戦後何年経っているのよ・・・と思ったのはおさかなだけ?

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2007年4月 9日 (月)

AOSS、2台目つながった・・・

今日は昨日大阪に出張だったので、その代休。お休みだった。

洗濯機をまわして、転居届けを区役所に出して・・・。まあ、こまこました用事があったのだが、いちばんの難題は、彼女のパソコンを無線LANでインターネットにつなげられるようにすることだった。

おうちのインターネット環境を無線LANにするため、バッファローのAir Stationの無線ルータ(親機)と子機(USBタイプ)のセットを買ってきた。彼女のパソコンもついでに無線LANにするため、子機(USBタイプ)を余計にひとつ購入していた。これがもう1週間以上前のことだ。でも、おさかなのPCは難なくAOSSでつながったのだが、数日後に彼女のPCでやってみたら、つながらなかった。

「え~っ、どうしろっていうの?」

本当は設定でAOSSでの接続を選択して、後は親機のセキュアボタンとかいうのを押せば、親機をPC側が認識して接続できるはずなのに、アクセスポイントが「見つかりません」というメッセージが出るばかりだった。

で。今日はあきらめて、面倒くさいが最初からやりなおし。最初AOSSではない方法も試そうと思ったが、手元にあるマニュアルではそのあたりのことがくわしくない。何だか調べるのも面倒になってきたので、ドライバを削除して、Airステーションの設定ソフトなども全部アンインストールして。そしてAOSSに挑戦することにした。

ためしに暗号化せずにつなぐと、2台ともつながった。その状態から、AOSSを交互に設定すると・・・彼女のPCがつながった! 俺のPCも・・・つながった! 何でじゃ! 

作業は同じことをやっているはずなのに・・・。

何はともあれ、よかった、よかった。

そんなこんなで、2時間ぐらい試行錯誤しておりました。後は、彼女のWindowsをインストールしなおしたばっかりだったので、Windowsを延々と更新。やっぱりこれも時間かかる。

あ~せっかくの休みの日に、こんなつまらない作業やってる場合じゃないよなあ。

おさかなのつぶやきでした。

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2007年4月 6日 (金)

「戦争と医の倫理」取材

お仕事で。4月8日に、大阪で取材だ。その取材は、国際シンポジウム「戦争と医の倫理」だ。シンポジストは、次の三人。

 ★王鵬氏(中国731部隊罪証陳列館館長)
 ★ダニエル・ウィクラー氏(ハーバード大学公衆衛生学部教授)
 ★莇昭三氏(15年戦争と日本の医学医療研究会幹事長、城北病院名誉院長)

8日の13時から16:30、場所は大阪のたかつガーデン。
なお、日本の医学界は、戦争と深い関わりを持っていて、731部隊などとの関わりが深いらしいし、侵略戦争を反省していないとか、戦後の医学会にも戦前の影響をひきづいっているとかいわれるが、どうなんでせう。おさかなはちっとも勉強したことがないのだが、シンポジウムを取材できるという幸運にあやかって、勉強してきやす。

 三人の発言はMDに取るので、簡単にレポートします。1~2週間後になるでしょうが。

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2007年4月 5日 (木)

PCが静電気でやられた?

僕のPCではなく、彼女のPC。

僕が彼女につくってあげたパソコンなのだけど、引越し後、インターネットにつなげてくれっていうので起動しようと思ったら

「・・・」

おお! いとしの息子よ! しっかりしろ、せっかくつくってあげたのに、なぜ? なぜなんだあ!

冗談はさておき。

パソコンを自作する人ならわかると思うけど、電源を入れた後、マザーが壊れていなければBIOS設定までは行けるはずだし、その前にCAPSLOCKやNUMLOCKなどの表示(キーボードの向かって右上)が点灯するはずなのに、点灯しない。

もしや・・・と思って聞いてみた。

おさかな「引越で、パソコンを箱に入れるとき、服とかといっしょに入れなかった?」

彼女「うん」

がちょーん。そ、それか、原因は・・・? マザーあたりが、静電気でやられたのでは・・・。

いまさらソケット754対応マザーを購入するのもお金使って馬鹿らしいし、仕方ないのでおさかなが実家のPCに組み入れようと考えていた、Athlon64 3500+、マザーボード、メモリ2GBの一式を彼女のPCに投入。HDDは壊れておらず、問題なく動いた。Windowsはインストールしなおさなければならなかったが。それにしてもパーツがもったいなかったなあ。

実家PC(AthlonXP2400+、1GB、Radeon9800Pro)がパワーアップするのは、いつの日か・・・。

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「『慰安婦問題』のからくり」感想その2

「日本人なら知っておきたい『慰安婦問題』のからくり」感想2回目。1回目は下記URL参照。

http://anemonefish.cocolog-nifty.com/osakana/2007/04/post_79f1.html

 この本は簡単にいうとよく否定派が持ち出す議論=「慰安婦問題とは、ありもしない強制連行を吉田清治氏などがいいだし、朝日などが騒いだおかげで、あたかも事実のように広まった問題である。ところが強制連行の証拠が見つからなくなったとたん、『あった』派の人たちは『慰安婦問題は強制連行問題だったのだだけではない』などと言い出した。話をそらすな』」という類の議論にそった、お約束の論旨展開をおこなっています。

---慰安婦問題、つまり「日本の国家権力による、朝鮮における強制連行での慰安婦調達」という話は韓国から沸きあがってきたものではなくて、吉田清治氏の著作にもとづいて、日本発で韓国側にもたらされたものだったのです---(74ページ)

 慰安婦問題が「日本の国家権力による、朝鮮における強制連行での慰安婦調達」に誤変換されていますね。慰安婦問題などという言葉を使わず、「慰安婦強制連行捏造問題」という名称でも採用したらいかがでしょうか。

---「日本追及派の人たちというのは、もともと『日本の官憲が朝鮮の女性たちを人狩りのように強制連行していって、慰安婦の調達にあてていた』、と思い込んで日本追及運動にのめりこんでいったわけで、ところがよく調べてみると、日本軍慰安婦の実態など、戦地に出張営業に押しかけていった売春業者おかかえの単なる売春婦でしかなかったわけですから、日本追及運動に加担した人たちですが、本来だったら”ギブアップ”するしかないのです」---(195ページ)

 何でギブアップすんねん。慰安婦問題は慰安婦問題だって。「慰安婦強制連行捏造問題」ではありません。慰安婦問題って言葉使うなよ、紛らわしい。

 ---それから、(※おさかな注=河野談話の)「慰安所における生活は強制的な状況での痛ましいものだった」という部分ですが、”慰安婦”といったところで、その本質は単なる売春婦に過ぎないわけです。だから、慰安婦の女性たちの境遇にしたところで、売春業に身をおくようになった女性たちの境遇が一般的にいってそうであるように、親に身売りされたとか、多額の債務を背負わされている等「強制的な状況のもとでの痛ましいもの」に決まっています。/慰安婦の女性たちの境遇が不幸なものであったとしても、それは売春業に従事しなければならなかったということが不幸なのであって、別に日本軍の慰安所で働くことになったから不幸なことになったのではありません---(185ページ)

 人権感覚が皆無なのにも驚きますが、論点のすり替えもおこなっています。河野談話は「慰安所における生活」を問題にしているのに、いつの間にか「親に身売りされたとか、多額の債務を背負わされている等」という話にすり替えてしまいます。せこい!

 結局、著者が慰安婦問題を強制連行の問題だけにしぼるのは、慰安所での生活や性サービスの強要や強姦、健康被害などに焦点を当てないための詐術なんだな。だいたい、連行という「過程」に問題がなくても、「就職先」で問題が起きることだってある。「9時~5時で週休2日だといわれて就職したのに毎日夜遅く、休日出勤もしろといわれる。話が違う」って話がいまの日本でザラにあることを考えても、それぐらいわかるだろう? 

 そもそも、連行の過程で「だまされた」例も報告されているのに、日本の権力が力で連行したのでなければ問題ないという議論自体に、重大な論理の飛躍がある。そのあたりのことについては次回。

  

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2007年4月 4日 (水)

「キオスク」って呼んで?

本日のYOMIURI ONLINEから。

 「キオスク」て呼んで! ただし東日本だけ

 という見出しの記事。何だか見出しがおかしくて妙にひきつけられた。普段はけしからんが、読売、たまには面白い報道をするじゃないか。・・・見出しが面白いだけ? あ、そう?

 これからは「キヨスク」ではなく、「キオスク」と呼んで――。

 で始まる当記事によれば、何でもJR東日本の駅などにある「東日本キヨスク」だけの変更だ。7月から社名を「JR東日本リテールネット」に変えることになり、売店の名称を「KIOSK(キオスク)」に変えるということだ。

 同社では「これまでは二つの呼び方をされていたが、今後は『キオスク』として親しんでほしい」と話している。

 とのこと。

 東日本以外のキヨスクは、まだ変更の予定はないみたいだ。

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2007年4月 2日 (月)

「『慰安婦問題』のからくり」感想その1

「日本人なら知っておきたい『慰安婦問題』のからくり」(阿部晃、夏目書房2005)を読みました。何回かに分けて感想を書きたいと思います。まず1回目です。最終的に何回になるかわかんないけど。

で。この本を読んでまず、びっくりしたのはこれです。

 ---一方、兵士たちにしてみれば日本から遠く離れた戦地で、毎日殺伐とした戦闘行為や軍事訓練に明け暮れていたわけで、そんな状況におかれたら、誰だって、時にはハメをはずしたくもなります。具体的にいうと、酒も呑みたくなるし女性だって抱きたくなるとうい(ママ)ことです。(19ページ)---

 ---遠征先で、兵隊たちの下半身をスッキリさせてやらなければならない必要性が生じたら、売春業者に戦地にまで営業に来てもらえばそれで間に合います。だから日本軍はそうしていたのです。(66ページ)---

 もし仮に個人の売春が合法的だったとしても、慰安所の設置・拡大を考えたのは軍です。つまり公権力。その公権力が慰安所を設置することで、売春を公認した上、軍人にあてがい、推進したのです。「私」である業者の売春一般と同じように論じている節がありますが、当時から醜業といわれたものを、公権力が公認し、構成員にあてがい、推進したことの道義的責任はないのでしょうか。

 さらに。「日本から遠く離れた戦地で、毎日殺伐とした戦闘行為や軍事訓練に明け暮れていた」ことを理由に売春を合理化する点も、不可解です。性サービス以外の方法はなかったのでしょうか。

 また、「戦闘行為や軍事訓練に明け暮れ」るハメになったのは、日本自身に多大な責任があります。戦争が長期化したから余計に明け暮れるはめになったのですから。日中戦争の長期化は、上海事変(1937)後、現地の日本軍が独断で戦線を拡大し、これを陸軍中央が追認して南京へ攻め入ったのがそもそもの原因です。その南京侵攻・占領の際に起きたのが南京事件。南京事件後の近衛首相(当時)の重慶政府を「対手とせず」声明で、自ら戦争解決への道を閉ざしてしまい、戦争の泥沼化・長期化はますます避けられなくなりました。「兵士たちにしてみれば」と兵士の状況に思いを馳せるのは結構ですが、何で遠く離れた戦地で「明け暮れ」るハメに陥ったのか、時代背景にも思いを馳せるべきです。

 さらにくわえるなら、南京侵攻の過程で強姦が多発したことをきっかけに、日本軍慰安所の設置が本格化し、拡大したのです。で、強姦防止のために慰安所を本格的に設置・拡大することを軍が決めた。戦争の長期化も強姦の多発も、なし崩し的で自分勝手な戦争拡大と、それを追認した政府と陸軍中央にもともとの責任があるわけで、そういう時代背景を無視して「下半身をスッキリ」なんて言葉で問題をすまそうとする論理の浅さは、目を覆うばかりです。

 最後に、公共性の高い媒体=公刊された書籍で「下半身をスッキリ」なんてはばからずにいえるその神経も、ちょっとよくわかりませんね。僕には不可解です。下品ですね。「『河野談話』によって“前代未聞の好色外道民族”といういわれなき罪状を背負わされ・・・」(190ページ)などといいますが、日本人が好色外道民族と思われるとしたら、著者のような人が日本で目に見えて増えたときでしょうね。

 

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2007年4月 1日 (日)

3月は7冊読みました

2月までで戦争関連本を累計56冊でしたから、これで63冊読んだことになります(昨年7月からの累計)。

読んだ本は以下のとおり。書名だけ記します。

○イアンフとよばれた戦場の少女(川田文子、高文研2005)3/9読了

おおざっぱな感想。

http://anemonefish.cocolog-nifty.com/osakana/2007/03/post_b5da.html

○日清・日露戦争(原田敬一、岩波新書2007)3/10読了

感想のごく一部。

http://anemonefish.cocolog-nifty.com/osakana/2007/03/post_e268.html

○国際法から見た「従軍慰安婦」問題(国際法律家委員会著、社団法人自由人権協会・日本の戦争責任資料センター訳、明石書店1995)3/15読了

●慰安婦強制連行はなかった(大師堂経慰、展転社1999)3/16読了

感想の一部は、下記URL参照。

http://anemonefish.cocolog-nifty.com/osakana/2007/03/post_aaf5.html

○戦時・性暴力をどう裁くか-国連マクドゥーガル報告全訳(VAWW-NET JAPAN編訳、凱風社2000)3/28読了

 感想は下記URL。まだ余力があればかきたいけど。

http://anemonefish.cocolog-nifty.com/osakana/2007/03/post_ffa6.html

○フィリピンの日本軍「従軍慰安婦」(フィリピン「従軍慰安婦」補償請求裁判弁護団、明石書店1995)3/30読了

●日本人なら知っておきたい「慰安婦問題」のからくり(阿部晃、夏目書房2005)3/31読了

 「日本人なら・・・」は、慰安婦強行連行虚偽強調論(?)のからくりがよくわかるし、品がなくびっくりした本なので、感想をいずれアップします。近日中に。

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新宿御苑

お花見に行ってきたよ。新宿御苑。

新宿御苑は4年前、今一緒に住んでいる彼女と初デートでお花見に行った、由緒正しきデートコースなのだ(意味不明)。

お花見は・・・いまデジカメ壊れちゃったので写真撮れませんでしたけど、とってもキレイでしたよ。

さて、インターネットも昨日無事開通。何でも、電話回線がマンションまで来てるのだけど、マンションの配線を一度引き込んだところで、おさかなの部屋だけ接続されていなかっただけだったとのこと。接続してもらったら、あっという間に開通。

そういうわけで、ブログの更新も週3~4回ほどまで回復しそうです。

前の住居では実質1.1Mbps前後でしたが、今回は2.6Mbps程度に改善。目に見えて快適に。ラッキーです。

んなわけで、みなさん、これからも「おさかな日記」、よろです。

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