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2009年6月

2009年6月23日 (火)

シベリア抑留…労働力として差し出された元日本兵たち

シベリア抑留国賠訴訟の原告団の方にお話をうかがう機会があった。

アジア・太平洋戦争後、元日本兵らがソ連軍に連行され、労働力として酷使された「シベリア抑留」では、約60万人が重労働を強制され、6万人以上が亡くなったといわれる。その抑留体験者らが、京都地裁に提訴し、国を訴えて裁判をたたかっているのだ。その結審が6月17日にあった。判決は10月に出る予定だ。

抑留体験者らが、日本政府を訴えるのはなぜか? その理由は、“シベリア抑留は、当時の日本政府や軍部の「棄民」政策の結果だ”というものだ。「国体護持」=つまり天皇制を守るために、当時の大日本帝国の政府・軍部がソ連と取り引きして、元日本兵らを労働力として供与することを申し出たのだと。
 
「棄民」政策をしめす文書の一端は、すでに一九九三年八月の共同通信社の配信記事として報道されている。この記事では、一九四五年八月末、「大本営朝枝参謀」が作成した「関東軍方面停戦状況に関する実視報告」(一九四五年八月二六日)のことが報じられているが、この文書に、次のように書いてあるという(ひらがなは、原文ではカタカナです)。

 「内地に於ける食糧事情及思想経済事情より考うるに規定方針通大陸方面に於いては在留邦人及武装解除後の軍人はソ連の庇護下に満鮮に土着せしめて生活を営む如くソ連側に依頼するを可とす」
 「満鮮に土着する者は日本国籍を離るるも支障なきとす」

 日本国籍を失っても差し障りないので、兵士をどのように処遇するかは任せますよ現地で生活するように処遇をお願いしますよ、と趣旨のことが書かれている。普通に考えて日本国籍じゃなくなってもいいですよ、とはずいぶん勝手だよね。マジで。

 また、この記事とは別に、次のような公文書もある。

  「次は軍人の処置であります。之につきましても当然貴軍にてご計画あることと存じまするが、元々満州に生業を有し家庭を有するもの並に希望者は満州にとどまって貴軍の経営に協力せしめ、其他は逐次内地に帰還せしめられ度いと存じます。右期間迄の間に於きましては、極力貴軍の経営に協力する如く御使ひ願ひ度いと思います」※関東軍総司令部による「ワシレフスキー元帥に対する報告」(一九四五年八月二九日)

 上記の文書を見て不思議なのは、実際に〝「希望者」がシベリア抑留に供せられた〟ことはあったのかということだ。僕が今回聞いた証言、並びに、いただいた証言(書面)では、整然と日本軍自身によって武装解除がされ、末端の兵士たちは整然と行進し、方角もわからぬまま連れて行かれた先が収容所だったとか、あるいは「帰国だ」と聞かされて船に乗せられたが、ついた先が収容所だった、などのような体験が語られているだけだ。

 シベリア抑留が「日本だけが悪い」わけではないのはもちろんだが、しかし日本政府は犯罪的な役割をはたしたし、兵士を見捨てたことは疑いようのない事実だといえるだろう。シベリア抑留は“ソ連が勝利したことをいいことに、日本兵を労働力として使い回した”だけの問題ではなく、日本軍中枢が元日本兵士らを見捨てた棄民・棄兵の結果でもある。

 また、「居留民保護」が、関東軍派遣・駐留の口実であったが、最後の最後に軍部高官らは兵士や居留民を放り出して逃げ去ったのだ、とある原告は指摘していた。

 ところで、こうした棄民政策は、現代にもつながる問題である。国民を見捨て、生活を困難に貶めながら、国家は何も救済しないし補償しない。こうした政治の例は、たとえば後期高齢者医療制度、派遣切り、生活保護の「水際」作戦や打ち切り、国保証の取り上げと財産差し押さえなど、枚挙にいとまがない。原告団のお一人は、こうした棄民政策の被害者らがみんなで手をとりあって運動することが必要だという趣旨のことをおっしゃっていた。もちろん、被害者のみならず、潜在的な被害者(被害者にいつなるかもわからない)全国民が手をつなぐべきだという意味で、僕もまったくその通りだと思う。

 まあ、ですから…シベリア抑留は日本政府にも重い責任のある問題なのですよ、ということを最近知りました。日本政府の暗部は奥深い。暗部を克服してこそ、あるべき国の姿というのは見えてくるような気がします。盲目的な〝信仰〟は必要ないよね。棄民をして恥じない日本政府の体質こそ克服したい。その克服には、多くの国民の力(行動をともなう意思)が必要なんだが。

 なお、シベリア抑留には一般住民、朝鮮国籍の軍属なども含まれていたようでございます…。

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2009年6月17日 (水)

スピーカー自作④/スーパーツイーター追加

FOSTEXのスーパーツイーター、T90Aをつけてみた。

P6170023  FX120単体では、シンバルの余韻がザラザラとした音ですごく気になったのだけど、T90Aをつけるとあら不思議。何だかすごく自然できめ細やかなシンバルの音へと変化したのだ。そのほかの音も、とくに中高域で細かい音が聞こえるように変化した。

 ただ、やっぱり音が細いというか、硬い感じではある。まだ購入したばかりでエージングがすすんでいないからだろうか? とりあえずムンドルフのコンデンサを0.47μFから0.22μFに変更。それでもまだ少々音が耳につくので、Fx120よりもツイーターをやや外側に向けた。これで多少落ち着いた。

何にしても、スーパーツイーターをつけたらこんなにシンバルの音がよくなるとは思っていなかった。おそるべし、スーパーツイーター。エージングで音が落ち着くかどうかみなければ最終的な評価はできないが、効果は想像以上に大きかった。近くにいって耳をあてると、シャラシャラ、シンシンいっているだけなのに。

これならペアで3万出してもおしくないか。買うまでは「高いなあ」と正直思っていたんだけど。もうちょっと音が柔らかくなるとベストなんだけど。

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2009年6月 7日 (日)

スピーカー自作③

本日、待望のスピーカー用の木材(カット済)が、MAKIZOUさんから届きました! 本当はMAKIZOUさんは2日の日に発送してくれたのですが、運送会社が6時以降は届けていただけないというわけで、今日まで木材を受け取れなかったのです…。平日6時なんて、家に帰れるわけないっちゅうねん。

…まあ、でも、平日に木材を組み立てるなんてこともできるわけもないのですが。

今日はほぼ一日がかりでした。

ユニットはフォステクスのFX120。

で、MAKIZOUさんのカットの精度が非常に高かったので、組み立てるのは楽でした。木工用ボンドでひょい、ひょいと。

一応、内部にはジェルカラーニスを塗り(1回しか塗りませんでしたけど)、定在派とやらをふせぐために、片面にだけ、ニードルフェルトっていう吸音剤を張りました。一応、ダクトの上面にも張っておきました。

スピーカーの図面は、下記URL参照。

http://anemonefish.cocolog-nifty.com/osakana/2009/05/post-48c4.html

で、外面はまだ塗装していませんが。現時点での感想。

FOSTEXのE122Bとはえらい違いです。吸音剤などを考慮に入れても、おそらく12リットルぐらいの容量があるせいか、音の出方に若干余裕があるようです(E122Bは10リットル程度)。音もE122Bと比べると、細かいニュアンスが出てくるようになりました。もちろん、ディナウディオのオーディエンス52に情報量はかなうはずもありませんが、大きく改善したな、というのが印象です。

気になっていたシャリシャリ感もまだ残っていますが、かなり改善しました。期待はしていましたが、期待以上ではあります。ザラザラした感じが少し細やかになったという印象。木材のせいもあるかもしれませんが(スーパーシナアピトン合板)。

まあまあいいですな。ステージ感が、もう少し出るといいんだけど。

それにしても…FOSTEXの既製品のエンクロージャーは、やっぱりやや品質が悪いように思います。アレを買うんだったら、木材をカットして、自作する方がおすすめです。

意外にいい感じなので、後はスーパーツイーター追加しようかな。

Photo

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